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政治 : 下松市のニュース
【周南市・下松市・光市】新斎場は「荘厳な葬送の場に」 3市組合が安全祈願祭
政治下松市2025年4月完成へ起工
下松市、周南市、光市の一部事務組合、周南地区衛生施設組合(組合長・国井益雄下松市長)が下松市末武下の旧下松清掃工場跡地約1万2千平方メートルに建設する新しい斎場の安全祈願祭が10月31日、現地で開かれ、関係者55人が工事の安全を祈った。完成は2025年3月。
熊谷組グループ11社がPFI方式で
この事業はPFI方式で、熊谷組グループ11社が設立した特別目的会社「㈱想い出の森斎場」(社長・梶山雅生㈱熊谷組専務執行役員兼新事業開発本部長)が約58億円で同組合と契約した。想い出の森斎場は建物の建設のほか、供用開始から20年間の維持、管理、施設修理も担う。費用は契約額の約58億円に含まれている。
新斎場は築52年になる下松市西豊井の御屋敷山斎場の老朽化に伴うもの。新斎場は鉄筋コンクリート2階建て。1階に火葬炉8基、40人収容の告別・収骨室5室、多目的室1室など▽2階に40〜42人収容の待合室9室、待合ロビー、ヒーリングガーデンなどを設ける。駐車場は65台。
火葬炉に想定以上の需要が発生した場合に備えて2炉分の増設スペースを確保。非常用発電機室は高潮時でも影響のない2階に設ける。
新斎場は有料、周南市2斎場は無料のまま?
安全祈願祭では国井組合長と梶山社長がくわ入れをした。周南市の藤井律子市長、光市の市川熙市長▽金藤哲夫下松市議会議長、木村信秀光市議会議長、岩田淳司周南市議会副議長▽周南地区衛生施設組合議会の議員▽組合アドバイザーのパシフィックコンサルタンツ㈱の重永智之取締役相談役▽設計の㈱石本建築事務所の長尾昌高代表取締役社長、㈱巽設計コンサルタントの光井謙二代表取締役▽施工の㈱熊谷組中四国支店の伊藤泰治常務執行役員支店長、㈱宮本工業所の宮本千佳司取締役常務執行役員大阪支社長▽地元の中島町自治会の弘中孝典会長、西市沖自治会の橋本稔会長らが参列した。
発注者の国井組合長は「荘厳な葬送の場にふさわしい施設の完成に全力を尽くす」▽事業者の梶山社長は「豊富な経験を持ち、地域を知りつくした11社が一丸となって工事を進めていく」▽施工者の熊谷組・洋林建設・中山組JV代表の伊藤泰治熊谷組中四国支店長は「無事故、無災害で工期通りに完成させる」とあいさつした。
現在、3市には下松市、光市の全域と、周南市の旧徳山市、旧熊毛町が対象の御屋敷山斎場▽周南市の旧新南陽市、旧鹿野町が対象の新南陽斎場、鹿野斎場があり、いずれも利用は無料。
しかし新斎場は1人1万円の利用料が必要になる。半面、周南市の新南陽斎場、鹿野斎場について周南市は「今のところは、有料化は考えていない」としており、今後の対応が注目される。
㈱想い出の森斎場を構成する企業は次の通り。
㈱石本建築事務所
㈱巽設計コンサルタント
㈱熊谷組
洋林建設㈱
㈱中山組
㈱宮本工業所
㈱五輪
近藤商事㈱
㈱合人社計画研究所
㈱ビークルーエッセ
㈱YMFG ZONEプランニング