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政治 : 下松市のニュース
【周南3市】「故人の尊厳守り、遺族に寄り添って」 下松に54年ぶりの新斎場完成
政治下松市周南市、下松市、光市の一部事務組合、周南地区衛生施設組合(組合長・国井益雄下松市長)が下松市末武下の旧下松清掃工場の跡地に建設していた新斎場「想い出の杜(もり)ホール」の完成記念式典が27日に施設内で開かれた。現在の御屋敷山斎場は31日で54年間に及んだ火葬業務を終了し、4月1日(火)から新斎場で火葬の受け入れを始める。
建設、運営は特別目的会社がPFIで
新斎場の建設と運営は民間の資金や経営能力、ノウハウを活用するPFI(社会資本整備)方式。代表企業の㈱熊谷組や地元の洋林建設㈱、㈱中山組、近藤商事㈱などで構成する特別目的会社、㈱想い出の杜斎場(代表取締役・梶山雅生㈱熊谷組専務執行役員新事業開発本部長)を設立して受託した。今後20年間の維持管理運営費を含めた総事業費は約62億円を見込む。
式典は国井市長や藤井律子周南市長、芳岡統光市長ら周南3市の関係者約200人が出席。国井組合長は「令和の時代にふさわしい斎場が完成した。故人の尊厳を守り、ご遺族の心情に寄り添える斎場を目指していく」と式辞を述べ、副組合長の玉井哲郎下松市副市長が工事経過と施設の概要を説明した。
事業者代表の梶山代表取締役が「厳粛な中にも心安らかにお見送りいただけるよう最善のサービスを提供する」とあいさつ。来賓代表で県知事代理の近藤和彦県環境生活部長が祝辞を述べ、テープカットで祝った。
利用料1体1万円の適用始まる
新斎場は鉄筋2階建てで、延べ4,062平方メートル。火葬炉8基、告別・集骨室5室、待合室9室があり、1日に17体まで火葬の受け入れが可能。旧清掃工場時代の森を生かした「想い出の森」を整備し、車椅子でも散策できるコースを設けた。
新斎場の建設にあたっては、建物が民家から離れていることもあって地元から目立った反対の声はなく、建設は順調に進んだ。組合は地元対策で自治会から要望のあった道路や公園も整備した。
一方、御屋敷山斎場では無料だった利用料が、新斎場の火葬分から遺体1体当たり1万円が必要になる。
新斎場の利用範囲は御屋敷山斎場と同じ下松市、光市全域と周南市の旧徳山市、旧熊毛町の住民。新斎場の区域外からの利用料は1体5万4千円。
一方、周南市の旧新南陽市と旧鹿野町には周南市営の斎場があり、こちらは今後も無料で利用できる。
