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[この人に聞く]日本の守りを常時固める
政治その他菅義偉内閣に衆院山口2区選出の岸信夫議員(61)=田布施町=が防衛大臣で初入閣して3カ月。沖縄県尖閣諸島周辺で中国公船の領海侵入が相次ぐ現状を中国国防相に指摘して「強い懸念」を表明し、新型コロナウイルス感染対策にも力を発揮する岸大臣に、田布施町の自宅で防衛政策の現状や見通しを単独取材した。 (聞き手・山上達也)
――ご就任のお気持ちをお聞かせ下さい。
岸 日本を取り巻く安保環境の厳さの中、平和と暮らしを守る責務を感じています。現場で働く自衛隊員にも24時間365日、高い志を持って働く姿に敬意を感じています。
――この3カ月はいかがでしたか。
岸 まず新型迎撃ミサイルシステム、イージス・アショアの代替策として、同システムの搭載艦2隻の整備方針をまとめました。北朝鮮のミサイル脅威が厳しくなる中、常時日本の守りを固める体制が必要です。
――そのほかにどんな課題がありますか。
岸 少子高齢化、人口減少の中で自衛隊の人材確保が課題です。近年は女性自衛官が戦闘機や潜水艦に搭乗するケースが増えてきました。働きやすい環境を作り、定年延長も図りたい。宇宙や電磁波など新しい分野の人材確保も進めます。
――コロナの感染拡大地に医官や看護官の派遣を決めましたね。
岸 限られた派遣期間の中で、感染阻止のノウハウを現地に残すべく活動することを期待しています。
――菅政権におけるコロナ対策は?
岸 コロナ対策が最重要政策であることは当然ですが、暮らしの基盤の経済を回していくことも必要です。重症者や死亡者を限りなく抑えていきます。
――菅首相はどんなお人柄ですか。
岸 秋田県のご出身で、地方のことをよくわかっておられます。官僚の意識改革、縦割り行政の打破、デジタル庁の創設など合理的な思考の持ち主です。
――岩国基地問題にはどんなお考えですか。
岸 沖縄の基地負担軽減、抑止力保持に岩国基地の存在は大きいです。日米同盟をしっかりしたものにし、普天間基地の空中給油輸送機「KC130」の岩国基地移設、オスプレイの本土訓練などに岩国基地としてサポートできるところがある半面、基地周辺住民の不安や負担は軽減させていかねばなりません。
――上関原発建設計画はいかがですか。
岸 電力の安定供給と環境面で原発の果たす役割は大きいです。既存の原発の安全性を確認して再稼働させ、将来を見据えた原発政策の見直しを進めることが必要です。
――地元のほかの課題はいかがでしょうか。
岸 地方にいても東京など都市部にいるのと同様に仕事ができるリモートシステムの普及に向けて通信環境を強めたいですね。
――安倍晋三前首相の「桜を見る会」問題はどう考えますか。
岸 本人はすでに相当説明を尽くしています。今後のことは国会で決めていくでしょうが、本人は誠実に対応すると思います。
――憲法改正にはどう取り組みますか。
岸 これまでなかなか機運が盛り上がりませんでした。国民投票法改正案の結論を出し、憲法のあり方の議論を進めていきたいです。
――読者へのメッセージをどうぞ。
岸 今年はコロナのまん延で皆さんも不自由な生活を強いられ、政府も国民の命を守る手立てを打ってきましたが克服できていません。来年こそコロナを克服して東京オリンピック・パラリンピックを成功させ、明るく安心できる生活を取り戻すために頑張ります。
[プロフィール]
1959年に安倍晋太郎、洋子夫妻の三男として生まれ、生後間もなく洋子さんの実家の岸家の岸信和、仲子夫妻に養子で迎えられた。慶応高、慶応大経済学部卒。住友商事社員を経て2004年から参院選山口選挙区で当選2回、12年から衆院選山口2区で当選3回。防衛大臣政務官、外務副大臣、衆院外務委員長、同安全保障委員長を務め、現在は自民党県連会長も兼ねる。長男の信千世さん(29)は11月にフジテレビを退職して現在は防衛大臣秘書官。安倍晋三前首相(66)は実兄。
