ニュース
政治 : 周南市のニュース
[周南市議会]「周南公立大にブレーキ!」 3億円の基金積立金削除 基金条例改正も否決
政治周南市周南市議会12月定例会は22日が最終日で、この日の本会議では一般会計補正予算案に計上している、ボートレース事業からの繰入金を財源にした周南公立大学整備等基金への3億円の積立を予備費に回して事実上、削除する修正案の討論、採決があり、賛成16、反対13で修正案が可決された。補正予算の計上に合わせて提出した同基金条例の改正案は賛成14、反対15で否決され、いずれも執行部の提案に市議会が「NO」を突き付ける形となった。採決は投票用紙に議員名を記載する記名投票になった。
「“頑張っているから”は情緒的」
この積立金をめぐっては、補正予算案の提案後に同基金条例の改正案も提案。しかし、いずれも本会議の提案説明に対する質疑や委員会審議で疑問の声が出て、企画総務委員会(福田健吾委員長)では条例案は継続審議になり、補正予算案は予算決算委員会(遠藤伸一委員長)で修正案が提案、可決していた。
この日は各委員会の委員長が審議内容を報告したあと議案の討論、採決があった。
同基金の積立金3億円を削除する修正案に対しては5人が賛成意見、7人が反対意見を述べた。
賛成意見では、委員会で修正案を提案した小林雄二議員(周南市民の会)は、補正予算案は12月定例会初日の5日、条例改正案が8日に提案されたことから「同時に提出すべきであり、一抹の不安を感じる。3億円は棚上げが筋であり、このままの状態で審議は難しい。周南公立大が頑張っているというので積み立てるのは情緒的で市民の納得を得られない」と述べた。
魚永智行議員(日本共産党)は「公立化にあたっての説明会では市財政からの持ち出しはしないと言っていた。慎重に考えるべきだ」▽井本義朗議員(未来ラボ)は「市民、議会に対して丁寧な説明が必要だ。実質的には方針転換で違和感を覚える」と、市立化時の市の説明に反するとして賛成した。
このほか、田中昭議員(周南市民の会)、藤井康弘議員(志高会)が賛成意見を述べた。
「市民、企業も応援しているのに…」
反対意見では、青木義雄議員(参輝会)は「修正は一丸となって地域貢献大学となろうとしているモチベーションに水をさすことになる」▽古谷幸男議員(自由民主党周南)は「大きく進化していく周南公立大にブレーキをかけることになる」と述べた。
友田秀明議員(周南市民の会)は、2千人の学生や教職員の経済効果を述べて「市民、企業も応援しているのに市議会がストップをかけるのか。受験生の気持ちにもなってください」と訴えた。
このほか、江崎加代子議員(公明党)、尾崎隆則議員(周南市民の会)、小林正樹、田村勇一議員(自由民主党周南)が反対意見を述べた。
採決では周南市民の会、参輝会、志高会は会派内で賛否が分かれた。
条例改正は1票差で否決
そのあと、同基金条例の改正の継続審議を承認するか、採決があったが、賛成少数で否決された。このため、企画総務委員会を開いて改正案を採決した結果、賛成少数で否決された。
再度、本会議が開かれ、この結果を報告。記名投票で採決があった。採決前の討論では、魚永議員が「市が基金を積みたてて大学のために投入するやり方は説明されていない。基金の活用方法が変わってしまう」と条例改正に反対の意見を述べた。小林正樹議員は「わかりやすく市民にとってよりよい改正だ」と賛成意見を述べた。
補正予算案の修正に賛成した16人のうち、佐々木照彦議員(志高会)が条例制定に賛成に回ったが、そのほかの15人は改正に反対し、15対14と僅差で改正は否決された。
藤井律子市長はこの結果に「執行部はしっかり説明したが理解いただけず残念。今後のことはしっかり検討してまいります」と話した。
この日は補正予算案、条例改正案など執行部提出の19議案を可決した。市民が提案した学校給食費の無償化を求める請願、周南地域労働組合総連合が提出した「最低賃金の改善の地域間格差をなくし抜本的に引き上げること及び中小企業支援策の拡充を実現するため、国に意見書の提出を求める陳情」の採決はいずれも否決された。
![]()
