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高齢者向け3回目本格化へ 周南市は大津島で先行 下松、光市は1月下旬スタート
記者レポートその他山口県の周南地域でも高齢者の3回目のワクチン接種が始まった。22日には周南市の離島の大津島で先行して集団接種があり、141人が接種を受けた。すでに周南3市は接種券の送付を始めていて、周南市では2月2日(水)から5会場で集団接種▽2月17日(木)から医療機関で個別接種が始まる。下松市では25日ごろから医療機関で始まる。光市では1月17日から医療機関で始まっている。(延安弘行)
3回目接種に「安心しました」
大津島は1回目、2回目とも高齢者接種に先駆けて高齢者だけでなく全島民を対象に集団接種を呼びかけて先行接種。今回も昨年5月の2回目の接種を終えた人たちが対象で年齢を問わず、接種を受けた。
会場は1、2回目と同じく大津島小・中の体育館に開設した。医師、看護師など医療関係の10人は徳山中央病院から派遣。このほか、市の保健師や職員、ボランティアを合わせて26人のスタッフが住民の自宅からの送迎や、会場内での受け付け、案内、説明などに携わった。
同島は高齢化率が80%で高齢者が多く、午前中は送迎が必要な人、午後は自力で来場できる人とし、地域ごとにグループを作ってもらって接種。午前10時半の受け付け開始と同時に次々に住民が訪れた。
予診票のチェック、医師による予診、看護師による接種、15分から30分の状態観察と続く手順は前回と同じ。この日は天候もおだやかで、訪れた人たちは次々と接種を終えて「安心しました」と話していた。
周南市 あらかじめ会場、日時設定
同市の3回目接種の対象は11万人で、そのうち65歳以上が4万2,600人。集団接種会場は市役所ロビー▽キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター▽イオンタウン周南▽ゆめプラザ熊毛▽コアプラザかの。これらの医療関係のスタッフ派遣は業者に委託する。集団接種会場は武田/モデルナワクチン、個別医療機関の接種はファイザー社ワクチンを使用している。
1回目では予約の電話が殺到し、インターネット予約も方法がわからない人が多いなど、大混乱になった。今回はこれを教訓に65歳以上の人は2回目接種会場と同じ会場で追加接種を受けてもらうことを優先し、日時と会場を指定。接種券に記された日時、会場の変更が必要な場合にだけ連絡してもらうことにしたが、変更は送付したうちの4%ほどしかなく、混乱は起きていない。変更などの問い合わせは市ワクチン接種予約センター(0834-32-0567=ゼロコロナ)へ。
下松市 自院受け付けの医療機関も
下松市の対象者は4万4,500人。65歳以上の市民への接種券の発送は21日から始まった。今後は2月中旬にかけ、毎週2千通ていどを送付し、接種券が届きしだい、予約ができる。
接種ができる医療機関は27カ所あるが、そのうち21カ所は自院で予約を受け付けるため、市のワクチンコールセンター(0833-45-0567)への電話やインターネット予約の医療機関は6カ所だけ。ウエブ予約は7日、電話予約は11日から受け付けている。
ワクチンは、ほとんどの会場がファイザー社製で、周南記念病院の金曜の接種と、県が周南市の周南総合庁舎に開設する集団接種会場は武田/モデルナ社製になる。集団接種も3月をめやすに開催を予定している。
光市 予約やネット、電話、代行支援も
光市の対象者は4万人。接種できる医療機関は11カ所。いずれも市の予約・相談コールセンター(0833-74-0567)の電話予約とインターネット予約で医療機関に直接、予約することはできない。
65歳以上の高齢者には1月4日から接種券の送付を始めて17日から接種がスタート。ワクチンの供給量に応じて予約可能期間を公開する方式で、22日現在、2月5日(土)分まで予約できる。
自分で予約することが難しい人のために2月28日(月)まで、あいぱーく光、市役所本庁舎一階窓口、大和支所と各出張所でインターネット予約の予約代行支援にも取り組んでいる。集団接種の予定はない。