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[読者の声]コロナ禍に思う③
読者の声その他昨年までは文明の謳歌を喜び祝って来て、経済優先の社会の末端はこの日本の田舎まで届いていました。
日本においては昭和30年後半、池田首相の所得倍増政策で、兼業農家の我が家の農業も機械化を進め、所得倍増の波に乗り零細ながらも稲作中心に、牛の多頭肥育や、ハウスによるいちご栽培をして、栽培する楽しみ、家族で食する喜びを味わってまいりました。暇を見つけて夫婦での西日本各地のドライブ山登り等して、あっという間の60有余年間でした。
ところが2020年、人生の晩年を迎えた時、コロナ禍という難題が襲って来ました。
この8月炎暑が続いています。テレビのインタビューを受けた老人男性が、「コロナもこの暑さも自然じゃけえのう」と汗をふきながら答えていました。自然のことで異常気象による高温続きなので、堪えるしかないと思われているのでしょう。
それに致しましても宇宙に浮かぶ太陽系の、地球という星がいったいどうなったのでありましょう。
8月23日付けの朝日新聞の報道によれば、国連の中に「SDGs」(持続可能な開発目標)というのがあって、貧困や格差の広がりを食い止めよう、人や国の不平等をなくそう、気候変動に具体的な対策を等々、話し合われて来ていたようです。
これは国連ですから世界共通の目標として、その道に精通されている人々で協議されて来ました。ところがコロナウイルスで地球上は、感染拡大により試練にさらされているとあります。石井菜穂子氏は、「人間の生き方が地球の限界とぶつかったが、これからは人間の経済活動が自然の体系を壊さずにすむようにしないといけない」と言われています。
地球の限界とぶつかったとは、今までのような社会に回復することはないのでしょうか。今のマスク、三密を避ける自粛生活がどのようになるか、時間的にも社会活動ができるようになるかは不透明のようです。
SDGsの精神は地球を守る為に多くの人々が日々努力をされています。岐路に立たされたとはいいながら「世代を超え一緒に先の世界を作りたい」と訴えられています。
山口県では8月28日の日刊新周南に、光市のSDGsの取り組みが報道されていました。
光市はきれいな海を持つ市ですから「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」「海の豊かさを守ろう」等の目標を設定して、30年まで持続可能な世界を目指そうと国連を中心に取り組まれています。
一人でできることではないので、気づいた者から、自分ごとと捕えて日々の生活の中に、物や食べ物を大切に使用する、食することを私は実行し、一緒に歩もうと前向きに明るく努力してまいりたいと思います。=周南市大道理、兼俊美穂子(83)