2026年10月23日(金)

コラム「一言進言」

活発な出店に大きな期待

~商店街のまとまりづくりが課題~

■若者の成長は早い。小野英輔徳山商工会議所現会頭を中心に周南市の中心市街地活性化協議会をスタートさせたのは二〇一〇年だった。次代の地域を担う若者たちに声をかけ、黒神直大遠石八幡宮現宮司を委員長にタウンマネージメント会議を編成、市街地の活性化案を作った。その中からまちあい徳山が生まれ、テナントミックス事業も活発化、毎年、二十店舗近い新規出店があった。

■まちあい徳山も事業を拡大、ピピ510に子どもの遊び場を開設したり、銀座通にサンドイッチなどの「カフェミナ」が開店、連日百五十人を超える集客を実現させた。そしてこの度、西京銀行銀南街支店跡に本屋やスープカフェなどの複合商業施設、b&dのオープンにこぎ着けた。国の補助金を得て、若者中心の事業体が経営、市の側面支援でのスタート。これが民間活力の代表格だ。

■街中におしゃれな空間、楽しめる拠点を産み出したい、若者たちの挑戦は果てしない。ツタヤはじめ大手企業のノウハウもすばらしいが、こうした地元の若者たちがデザイン力や企画力を培ってきたことをもっと評価すべきだろう。民間活力導入と一口で言っても、人材を育てるのは容易ではない。相当のリスクを背負って若者たちがチャレンジしている。

■残念なのは中心商店街全体としての取り組みがいま一つであることだ。先日、読者から商店街で今回のプレミアム共通商品券がことごとく使えないと嘆く電話があった。調べると確かに共通商品券が使えない店が点在している。今、商工会議所にも、商店街の組合にも加入しない店舗が増えている。街は個々の店の力だけで成り立たない。街全体のパワーで人が集まる。組織に属したくない人が増えているのは確かだが、商店街の組織力がここまで低下すると問題は大きかろう。

■中心市街地活性化へ、既存の商店主と新規出店した若者店主との意識の違いを調整するのは大きな課題だろう。面としての商店街を今の時代にどう作るか、強いリーダーも必要だし、仕組みづくりも従来の組合方式を大変換することも考えられる。共通商品券が全店で使える商店街はできるのだろうか。

(中島 進)

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