2026年03月12日(木)

コラム「一言進言」

盗作大歓迎の街づくり

~クリエータたちのコラボを~

東京一極集中が長く問題視されてきたが、地方創生でこの集中状態を少しでも減らそうとしている。我が国を代表するIT企業のほとんどが本社は東京だ。そんな中、鎌倉に「カヤック」というWEBサイトを作らせたら超一流の会社がある。多くの上場企業も顧客で、博多にも進出してきた。若い優秀なクリエーターを集め、ユニークなサイトや仕掛けを作っている。あえて鎌倉に作ったのも面白く、鎌倉の街づくりを市民と展開している。

島根県松江市も今、注目されている。同市出身者がプログラミング言語「Ruby」を開発、これによってIT企業が十八社以上も進出し、その従事者は三百人以上に増え、八十億円も売り上げるようになった。中学生などにもIT講座を開設、意識と知識の拡大を図っている。

思いおこせばせっかく光市に作った周南コンピュータカレッジや県ソフトウエアセンターは閉鎖に追い込まれた。設置者の周南地区の行政や経済界で協力して光ファイバーなどを整備し、IT関係の職場確保に動き、新たな企業を誘致することはできなかったのか。せっかく技術者育成のベースができたのに、出口への挑戦がなさ過ぎた。働く場の確保へコーディネーターがいなかった。

周南市は駅前のオフィス賃貸に、期限付きだが賃料の半額を補てんする制度を作った。いいことだが、その成果はどれほどか。ただ、地域を限定するなら、Wi-Fiの自由使用や大容量の光ファイバーなどインフラ整備がほしいところだ。企てそのものは良くても、そこに民間の優秀な人材の投入、成果を上げるための仕掛けをしないと、お役人だけでは難しい。

二十三日午後一時から周南市民館小ホールで五人の周南出身の現役スペシャリストたちの講演と座談会がある。その中の一人「稲村ケ先R不動産」社長の藤井健之さんの話も面白い。借り手のない空き家、買い手のない物件をどうやって借りてもらうか、売れるようにするか、楽しく仕掛けていく。空き家対策、若者定住案の策定に欠かせないアイデアがもらえるはずだ。

アイデアも、優れたクリエーターたちも日本中にごまんといる。問題はどうやってそれらを組み合わせ、地域に会った形で導入するかだ。東京五輪のエンブレムは盗作だと騒がれているが、地方創生はいかにうまく〝盗作〟できるかにかかっている。空き家情報をうまく発信できても、そこに働く場所の情報がないと若者たちは動けない。まずは盗むことから始めることだ。

(中島 

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