2026年06月26日(金)

コラム「一言進言」

耳障りな意見に耳を

~頑なな木村市政に一言~

■「安倍一強」は人を変えたようだ。菅官房長官は冷静沈着で、全体をよく読み取る参謀にぴったりの人物像だった。瞬間湯沸かし器のような安倍総理と組んで、見事な女房役かと思っていたら、最近それを上回る激昂ぶりがたまに見える。
■長く最高権力を握ると変わるもんだ。敵とみなすと、人格攻撃でも何でもする。実に見苦しくなった。与党国会議員の不祥事も後を絶たないが、敵だけでなく、人格を疑われる自陣の人たちをどう評価するのか。官房長官ほどの立場の人は冷静さが必要だ。
■とかく権力の中にいると勘違いする。周南市防災無線工事の一件は残念だった。設計ミスが見つかり、再構築が決まったが、木村市長はあくまで調査の問題であり、工期には支障ないと強気の答弁を展開していた。まるでいちゃもんをつける側がおかしいという態度だった。実際どうにもならなくなり、工期も延長し、7,000万円をはるかに超える費用も必要となった。副市長とともに減給ですませたが、担当者への対応は軽微な処置で議会を通過させた。そこには、なぜこんなずさんなことになったかを検証する姿勢はなかった。
■駅ビルなどはもっとひどかった。基本構想では25億円としていた整備費が35億円近くまで膨れ上がり、解体費や内装などを含めると55億円にも到達する勢いだ。しかしこれにも無頓着だ。
■なぜこんなことになったか、経緯を含め反省する姿勢はみじんもない。行政マンをかばうのはいいが、すべて税金だ。仕方ないですむなら計画案などいらない。ずさんなプラン建てはなぜなのか。図書館の指定管理者となるカルチュア・コンビニエンス・クラブの要望は降ってわいたのか。
■認めてきた議会もわからない。6月議会で増額の積算根拠の資料が出されたが、大綱質疑として委員会でというやりとりの中で、発言の取り消しを余儀なくされた兼重元議長。「しゅうニャン市」予算で「対案がないのに反対するのは無責任だ」と発言、取り消した坂本心次議員など木村市政を擁護する議員のレベルも低すぎる。市民は必死で働いて納税している。その痛みをわかるなら、こんな簡単に税金の使い方をスルーさせることはないはずだ。
■防災無線工事は、島津元市長敗退の原因の一つにもなった重要案件だった。高飛車に問題なんかないと言い切った木村市長の政治責任は重い。指導力をどこで発揮しているのか、もう一度初心に返って検証してほしいところだ。市長歴6年。そろそろ耳障りな意見に謙虚に耳を傾ける姿勢を出すべき時だ。周南市にとって何が今重要課題なのか、もう一度整理整頓して、スローガン遊びではない、実質的な施策の研究をしてみようではないか。共に。

(中島 

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