2026年04月30日(木)

コラム「一言進言」

突如「花の乱」

~「驕(おご)る平氏久しからず」を忘れないように~

■「桜を見る会」がえらく問題になっている。政策の失敗より重大なようだ。ワイドショー的な話題で、テレビも新聞もノリにノっている。行った人によるとあまりにも人が多くて、芸能人を探しては記念写真を撮ったと話していた。

■お祭り騒ぎで、有名人に会えるということで人気があるそうだ。吉田茂首相時代からの行事だそうだが、当時は品格がある大人の集まりだっただろう。名目は各界で功労があった人たちを、時の首相が招待して慰労し、感謝を示すことだった。

■それが田舎のおばちゃんやおじさんを集めて、いわばお上りさんの大集合の会になったようだ。招待状を配った議員は、有名人に会わせてくれたと感謝され、次の選挙では、多少の戦力になってくれるに違いない。

■実にのどかな景色だ。首相をはじめ、国民みんなが平和ボケして、写真を見るとひとり残らず良い笑顔をしている。こんなことが国を挙げての大事になること自体、平和ないい国かも知れない。香港や韓国の荒れ様を見ると月とスッポンだ。

■それにしても藤井律子周南市長まで引き合いに出されて、取り上げられ、いい迷惑だ。昨年の見る会に招待されたそうだが、当時は自民党山口県連の副会長で、県連唯一の女性県議。党県連の総務会長までやった人だ。おばちゃんやおじさんの招待とはちょっと違う感じだ。芸能人も出た出ないで話題になっている。ほんとにいい迷惑だ。

■「驕る平氏久しからず」、令和になって「驕る安倍首相久しからず」にならないといいが、ちょっと調子に乗りすぎた感はある。この会を段取りした人たちが軽い。取り巻きが軽いのだろう。安倍首相の人気の高さに有頂天になっているのだろう。あくまで税金を使っていることをしっかり意識しないと、三流国家になり下がる。

■いっそ野党の国会議員たちもみんな招待すればよかった。国を挙げての桜を見る会にすればよいのだ。桜の花の下、国民上げて平和な日本を確認しあい、日本の良さを見直そうと叫べば良かった。それなら首相だから、少しぐらいは招待客数の割合を増やしても文句は出ないだろう。「花の乱」はしばらく続きそうだ。

(中島 

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