2026年10月23日(金)

コラム「一言進言」

何かいいことあるかも

〜投票に行こう〜

■「天下分け目の戦い」と言いたいところだが、一強多弱の参院選では語ることも難しい。若い人から「誰に投票したらいいの?」「どこに投票したらいいんですかね?」と聞かれることが多い。多くはこれ以上与党を勝たせたくないのだろうが、野党と言えばどんぐりの背比べだし、未だにポスターさえ十分に張っていない候補もある。

■40年地方紙を発行してきたが、私でも棄権したくなるような選挙だ。もちろん期日前投票に行ったが、投票場の台の前でも、しばし一覧表を見ながら考えさせられた。立候補者の顔が思い浮かばない。みんな遠い存在のように感じるのだ。

■政治家を身近に感じないようになった。かなり昔の話だが、民社党時代の春日一幸さんが徳山に来た時、確か韓国の民団の人たちと車座で話したことがあった。独特の声と語り口で浪花節を聞いているような気持ちになった。上から目線ではなく、悩みをひたすら聞こうと言う態度だった。選挙権のない人たちにここまで話すのかと感心した思い出がある。

■自民党の佐藤信二さんは、まさか佐藤栄作元首相の子どもさんとは思えない気さくさで、若者たちともワイワイ話していた。社会党の小沢克介さんは弁護士で、組合相手に苦労していた。組合の旗開きに呼ばれるが、懐に相当もっていかないといけないと、嘆いていた。今も立憲民主党県連の顧問弁護士と聞いた。

■要するに古い政治家たちは政党が主張することのコピーではなく、自分の人生観から出た言葉で語っていた感じがする。中選挙区制でもあったし、自民党の中でも戦わないといけなかった。政党のコピーでは目立たないし、国民の目も厳しかった。参議院は政党選挙ではなく個人の戦いだと思う人も多かった。

■最近の投票率の低さはなぜか。「どうせ与党が勝つんだから」「誰が政権取っても変わらないから」と聞くと、一概に反論できないような世の中だ。

■しかしだ。やはり私たち一人一人ができることは投票しかない。思い切って投票所に足を運んだら、意外に何かしらの達成感が感じられるはずだ。選ぶ基準はそれぞれだ。より良い世の中を夢見て投票に行こう。

(中島 進)

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