コラム「一言進言」
保守系政治家の思想は?
〜旧統一教会と手を結んだ罪は重い〜
■コロナ禍以降、日本国内だけでなく世界が暗く感じている。毎日のニュースも良い話が激減した感じだ。ウクライナの戦争、アメリカの分断化のニュース、中国の台頭、国内では故安倍元首相の暗殺、旧統一教会の問題、国葬で国民の意識の分断…不安材料が多すぎて気持ちが高揚することがない。
■特に旧統一教会の問題は深刻だ。これだけの国会議員などが関係していたことに日本人の精神の柱を失った感覚は根深い。日本は韓国に悪いことをしてきたのだから、韓国に貢ぐのは当然だと主張する宗教団体に選挙を手伝ってもらい、自民党の、とりわけ保守的な主張をしてきた人たちがこぞって媚びを売っていたことに恐怖すら覚える。
■日本の女性は韓国人のために奉仕すべきだと、合同結婚式で大量の日本人女性が盲目的に韓国の人と結婚をしていた事実は、桜田淳子が参加したことで日本国内で知らない人がいないぐらい有名になった。保守系の国会議員が一番忌み嫌う出来事だと思っていたら、票のためとこぞって手を差し伸べていたとは何なのだろうか。あなた方の思想的支柱はどこにあるのだろうか。
■私は戦前の日本は朝鮮半島でひどいことをしてきたのだから、ちゃんと謝罪し、そのうえで新しい信頼関係を構築すべきだと思ってきた。ずいぶん前に、私の身内が韓国の釜山で働いていた。若い彼に韓国の若者の友人ができ、仲良くしていたが、友人たちが彼の家で「日本人は悪いことをしてきたんだから」と家の冷蔵庫などを勝手に開けて、飲み食いをしていると聞いていた。
■ある日、彼のマンションを訪ねたら、その友人たちが遊びに来ていた。みんな明るい好青年だった。彼らはやはり「日本はまだまだ謝罪が足りない」と語っていた。「確かに日本は迷惑かけたが、私の身内が個人で責任を取る必要はない。国としてどうするかが問題だ」と議論をしていった。さらに「戦争や他国への侵略はどこの国もしてはならない」と、ベトナム戦争を引き合いに韓国軍のベトナムでの多くの暴挙を例に挙げて語った。
■韓国の若者たちの顔が徐々に変わった。今を生きる若者たちは国家権力の悪いことを監視し、物をはっきり言うことが肝心なのだと納得した。最後に「確かに横暴だった。ごめんね」と若者たちは手を取り合った。旧統一教会と手を結んだ保守系の政治家たちが自分の世界観、思想をどう語るのか、今後が注目される。
(中島 進)
