2026年10月30日(金)

コラム「一言進言」

会議所・行政も立ち上がれ

~再開発事業を成功させよう~

■ 徳山駅前再開発がいよいよ終盤を迎えてきた。次々と新店舗がオープンして「日刊新周南」紙上でも紹介が始まった。懸案だったスーパーも「業務スーパー」の出店が決まり胸をなでおろした関係者も多かろう。中心市街地の活性化の鍵を握る案件だけに、周南地区の関心は高い。

■ 再開発事業が進むにつれ、徳山駅西側、本町辺りの地価まで少しばかりだが値上がりしてきた。再開発への期待の表れなのだろう。徳山駅前図書館オープン以来の新施設誕生には周南市民の大きな期待がかかっている。中心市街地の凋落は、多くの旧徳山市民の心をなえさせる要因だった。この40年で商業の中心は下松市に移り、毎年千人もの人口減とも合わせ、市民の高揚感はなくなっていた。

■ しかも、今回の再開発は地権者より、中心市街地をどうかして元気にしたいと思う商店街とは縁もない人たちを中心に「周南パークタウン開発」「パークタウン商業運営」という新会社を立ち上げてのスタートになった。失敗は周南市全体に影響する。他市の場合は多くは地元自治体が中心に再開発に取り組むケースが多い中での異例の形だ。

■ 不安要素は多い。無料の駐車場に慣れている地方の買い物客が、最低200円の駐車料金を払ってまで中心市街地に集まるかどうか。現在、オープンしている店舗は、個性豊かで魅力的な店が多いが、圧倒的な集客力を誇る店舗は見当たらない。「業務スーパー」は県内に何店舗も存在する。銀南街や銀座通りの既存店舗も含めた総合力が試されそうだ。

■ 元気のある中心市街地を維持することは周南市民全体のマインドにも影響する。大きな道路沿いの全国的な流通業者が作る商業施設と、地域の人たちの知恵と努力で作り上げる店舗は根本的に違う。店主の息吹きを感じ、仲間意識も増幅する地域はイオンタウンとは大きく違う。

■ 何としても成功させなければいけない。市民の意識を少しでも変えるような仕掛けが欲しい。「我がまち」を愛する心をどう増やすことができるか。徳山商工会議所、周南市は思い切った啓蒙作戦を始めて欲しい。以前、岡田幹矢元徳山商議所会頭時代は『愛市買い物運動』を懸命に呼びかけた時があった。街中に商店街が残っていることが市民にとっての誇りになる。個性豊かな個店が残っている街は必ず記憶に残る。

(中島 進)

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