2025年01月24日(金)

コラム「一言進言」

投票率を下げないために何ができるか?

~光市長、市議選は果たして?~

東京都知事選は結果が出るまで、全国紙の紙面で見かけることがほとんどなかった。終盤の予想も小池百合子さん先行、蓮舫さん猛追だけだった。しかし、開票と同に2位につけた前安芸高田市長の石丸伸二さんは大きな注目を集めた。大手紙は何をしていたのか。

博多に住む中2の孫娘と、以前石丸さんの話題で話したことがあったが、やたら詳しく、好感度が高いのに驚いたことがあった。結果はご承知の通り、20代、30代の得票では断然石丸さんが勝っていた。市長時代から大手メディア、とりわけ広島では地元の中国新聞の記者と面と向かって敵対していただけに、選挙後、急に取材を始めたメディアに対して反感を買うような言動を繰り返す彼には大手メディアの質問は厳しかった。

しかし、あの都知事選で投票率が上がった。すごい現象だ。周南市議選があった。わが社もこれ以上投票率を下げないようにと懸命にアンケート調査を掲載するなど頑張ったが、40人もの立候補者がおりながら、結果は1%程度前回より下がった。45.72%だった。全国的にそうだからと自分を慰めるしかなかった。都知事選は60.62%だった。

投票率アップはどうしたら良いのだろうか。それより、なぜここまで投票率が下がったのか。ある人は「一般的に日本は豊かになって不満が少なくなった」と語る。確かに労働組合に加入する人は少なくなり、ストライキなどは死語に近いぐらいなくなった。しかし、この30年、実質賃金は世界でも恥ずかしいほど下がり続けた。それでも国民の多くは怒らない。

最も多い意見は「どうせ投票しても政治は変わらない」である。特に地方政治に変化を感じさせることが少なくなった。長く地方政治を見てきたが、故井川成正下松市長は旧ザ・モール周南周辺の道路整備などインフラ整備で街の業態に大きな変化をもたらした。安価な水道料金を守るため、2人の水道局長を辞任に追い込んだ。下松市だけが人口減を食い止めてきた要因となった。

周南市、光市はこの20年間衰退の一途をたどり、両市で毎年1,500人もの人口減少を続けている。周南市では若者を応援する周公大への基金案だけが否決され、若者定住の代案も議会で議論されることは皆無だった。

市議会議員の活動が目先の細々したことに終始して、市勢を活発化させる議論がほとんど聞かれない。若者を増やし、子どもを増やす突出した意見は聞かれない。今秋に光市で市長選、市議選がある。果たして投票率は?。

(中島 

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