2026年01月30日(金)

コラム・エッセイ

No.03 歴史考1・『どうする家康』・・・ 家康の決断、信長の油断から何を学ぶ

独善・独言

 大河ドラマ「どうする家康」の“どうする”に関して、家康と信長の人生の分岐点をそれぞれ恣意的に7事案を選んで比較してみた。

 家康は「❶うまくいくかどうか」の予想確率が低く、思惑がはずれたら破滅もありうる決定的な選択を迫られる場面が、信長に比較して圧倒的に多い、❶の合計の差をみると20と49で大差。

 一方、信長は多くの戦を仕掛けているが、自分の領地で戦ったのは桶狭間のみ、退路はたたれておらず決断に余裕がある。

 しかし、最終的な結果をみると、家康の結果得点はほとんどが「❷決断は正しかった」ことに帰結し、合計点は58、信長の47を上回ることになる。革命児信長は、得点10点ばかりになってもおかしくない発想力を持つが、各方面で予想を超えた抵抗を受けた長期戦となり、それが破滅の遠因となる。

 二人とも決断結果が良かったからこそ天下人になったのだが、家康には決断までの過程で手配りの妙がみえる。関が原が一日で決着をみたこと、その後豊臣滅亡まで15年をかけたこと、そのどちらにも、豊臣恩顧の大名への周到な根回しとその帰趨の見極め・・・見事である。

 一方信長、なんと云っても本能寺、僅かな供揃えの防御不足。その12年前、浅井長政の寝返りの想定外を教訓にしなかったのか。

「光秀やらなくても誰かがやった(松本清張)」というような空気を感知しなかったのか。信長の決断に天下布武という筋があったとしても、配慮不足が見え隠れする。

 「歴史に学ぶ」・・・我々はこの家康の決断と信長の油断をどう受け止めたらよいのか。

・・・どうでしょうか。

講演請負業 阿武一治 kazuharu.anno@gmail.com

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