コラム・エッセイ
No.21 日米韓、中国、台湾、北朝鮮…“抑止力ごっこ”を超えて温か外交に知恵をしぼれないか
独善・独言以下、私見がすぎるかもしれない。あまりにも幼稚な発想かもしれない。それでもそのなかにいくらかの真実がありはしないかと考えて勇気をもって記す。
戦争勃発の可能性。まず北朝鮮。何機かのミサイルを発射した直後、国内の主要基地は米国と韓国のあらかじめ想定し尽くした爆撃によって壊滅するであろう。その後は中国の支援を受けてゲリラ戦が続くかもしれないが、他国を攻める力は残っていまい。勝ち目がないという自覚のなかで自ら戦端を開く可能性は、ヤケクソになった時と偶発に限られるのでは。作戦は核をチラつかせる威嚇である。
一方台湾有事。中国は台湾を攻めるだろうか。台湾と中国は密接な経済交流A表❶がある。大前研一は「台湾企業が中国から引き揚げれば中国経済は即死する」とまで表現しているが、経済のマヒに加えて多額の戦費と多くの犠牲…台湾進攻は中国にとってリスクが過大すぎる、香港のようにはいかない。さらに、日韓との間も、経済制裁が実施され❷❸の商圏を失えば国の経済が崩壊する。ではどうする…作戦は台湾を占領、統一が国是と表明し続け、軍事演習で威嚇をすることだけでは。
北朝鮮は核を使うぞ使うぞとの、中国は台湾を攻めるぞ攻めるぞとのそれぞれ威嚇を抑止力にして、一方、相手国の日米韓は連携強化、軍備増強(日本)を抑止力に、また、台湾は経済封鎖をたてに、双方が“抑止力ごっこ”をしてはいないか。
ならばどうする…衝突を回避するのは「外交」だそうだが、何を話し合うのだろうか。外交とは率直に意見を交換するというレベルの話ではあるまい。衝突を避けるための譲歩交渉ではあるまいか。そこでである…。
防衛費増額見込分3兆円を、
㊀北朝鮮→日本のコメを5千億円分毎 年送る
㊁中国→①備蓄用穀物を5千億円分 毎年輸入する、②中国進出の日本企 業に毎年5千億円の助成をする(❹ に現状)
㊂米国→①思いやり予算を5千億円追 加する❺、②駐留施設の新増設に 日本企業の採用を条件に5千億円 助成する
㊃韓国→訪韓、訪日の観光客の各1千 万人に2万5千円、計5千億円を助成 し、交流促進を図る❻
これらはそれぞれ…㊀は国内の農業振興に、㊁の①は国内の食料備蓄に、②中国進出企業支援に、㊂の①は国防強化に、②は国内景気高揚に、㊃は旅行業振興に…それぞれ国内問題の解決に資するという二重の効果を創成する。
皆様はこれをどう受け止められるか。きっと“たわごと評価”でしかあるまい。もっと高価値の有効策が必ずあろう。要は多額の軍備コストを我が国の産業育成や課題解消にからめて、関係国に温かい風を送る外交交渉の切り札にならないであろかという視点である。
「国防は国家最大の福祉である」という人がいた。そうかもしれない。しかし破綻寸前の国家財政はGDP2%の軍備費を容認できるような状況にはない。知恵が必要にならないか。
…どうでしょうか。
講演請負業 阿武一治 kazuharu.anno@gmail.com
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