コラム・エッセイ
04 ―金儲けより人設け―
ライブハウスと私 兵頭尚吾前回の続き。
他店舗のライブハウスへ移動した出勤初日。
気持ちを新たに、頭を丸めて店舗へ向かう。
事務所の扉を開け、先輩たちにご挨拶。
与えられたポジションは希望していた「ブッキング」。
店舗の「色」はオールジャンルで、パンク系〜ビジュアル系まで幅広く、ブッキング担当者の個性が活きてくる。
新店舗のスタッフは全員が「地方出身者」で地方話に華が咲くことも多く、旧店舗で溜めていたストレスはどんどん浄化されていきました。
素晴らしい環境で勤務させていただいたこと、今でも感謝しています。
時は流れ、担当するイベントが増えたことで、音楽関係者やアーティストの知り合いも増えていきます。
店長からは「金儲けより人設け。沢山の人と知り合え」と前向きになれる言葉をいただき、より一層仕事に熱が入ります。
しかしながら、どうしても苦手な事が1つ。
それは…終演後に行われる「打ち上げ」。
私は「ビール」や「焼酎」がとても苦手で、アーティストとの打ち上げは憂鬱な時間でした。
ただ、その時間を過ごせたからこそ、今の自分がいるのも本当です。
20歳になった3月。働きながら卒業を公約していただいた専門学校を卒業。
社会人としての人生がスタートします。
それから3年、23歳。
突然、本社からの呼び出し。
「上司2人が抜ける。明日から君が店長だ」
当時の店長は本社へ栄転。上司は突然の解雇。
ブッキング3人で365日フル稼働させていた店舗を急遽自分1人が対応することに。
頭の中は真っ白になり、「無理」という言葉が私の心を覆います。
しかし、状況的に断れる訳も無く、やるしかない状況に…
これが人生のターニングポイントになりました。
次回は店長になった時の話を
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