2026年06月25日(木)

コラム・エッセイ

13 ― 俺たちはいつまでも現場主義。 ―

ライブハウスと私 兵頭尚吾

前回の続き。

コロナ禍で迎えた周南ライズの開店15周年。
日本の音楽シーンの第一線で大活躍する多くのアーティストがこの街に駆けつけてくれ、全50本公演を行った。
総動員数約6,000人。収容制限が無ければ10,000人すら見えていた。

そして、この年は周南市文化会館でのイベントに初挑戦。
SUPER BEAVER
THE ORAL CIGARETTES
ircle
HelloNewWorld
チケットは見事にSOLD OUT。

出演してくれたアーティストそれぞれがこの街や周南ライズへの想いを語ってくれる中、一番胸に刺さった言葉がある。

「昨今は現場に行かなくてもライブが見れたりするよね。便利な世の中になったよ。
でも、そこには『熱とか匂いは届かない』だから俺たちはいつまでも現場主義。
きっと、今日ここに来たあなたも、同じ気持ちだろ。
一緒にライブハウス盛り上げていこうぜ」

会場中に大きな歓声が鳴り響いた。
涙が止まらなかった。

ライブハウス人生25年目。
歩いてきた道は間違っていなかった。

あらためてこのライブハウスという場所を誇りに思い、バンドを、音楽を愛していることを実感出来た。
こうして周南ライズの15周年公演は大成功で幕を閉じた。

年が明け、2023年。
いよいよ、コロナも終わりが見え始めて来た。夜明けはそこだ。
音楽を、バンドを、ライブハウスを愛してくれている人のために、我々は今日も店に足を運ぶ。
新しいスターに出会うために、ガラガラのライブハウスで熱と匂いを感じる

2023年5月8日に規制が解かれ、通常通りの生活が出来るようになった。
社会に馴染めなくても、親や友人と、恋人と上手くいかなくても、会社や学校を辞めても、今日も一人だと思っていても、ここから、いまから、出来なかったことを思う存分楽しんで生きよう。
ライブハウスは今日もあなたを待っています。

このコラムも後2回で終了となります
残りの回は、この15年で私が感じた山口県の人の熱さをお伝え出来たらと思っています

また来月、この場所で。

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