2026年05月22日(金)

コラム・エッセイ

又 皐月(二)

随想 季節の中で 西﨑博史(周南文化協会会長)

 山笑う季節に心弾み、季節の移ろいとともに緑が濃くなります。新年度、新学期が始まってまもなく2か月。深まる緑に世の中も落ち着いてきました。総会の多い月もいよいよ終盤です。

 中国山地の山懐から田植が始まり、平地の田にも水が張られます。これから6月にかけて田植の季節。早苗の緑に田が染まります。

 風流の初やおくの田植うた

 江戸前期の俳人芭蕉の一句。『おくのほそ道』の白川の関での作品とされます。「おく」とは奥州。白川の関は東北への玄関口として古くから俳句や和歌に詠まれてきました。女の仕事とされる田植を奥州では男がする風習があります。「おくの田植うた」を最初の風流と芭蕉は感じたのでしょう。

 5月1日は池袋のホテルメトロポリタンで「劇団青年座池袋元年創立記念パーティー」に出席。2日は上野の東京国立博物館で特別展「百万石!加賀前田家」、東京藝術大学大学美術館で「NHK日曜美術館50年展」を鑑賞しました。特別展は前田育德会創立百周年記念として、江戸時代に「百万石」の石高を誇った加賀前田家の至宝など驚異の大コレクションを60年ぶりに一挙公開しました。HNK日曜美術館はEテレで日曜朝に放送している長寿番組。昭和51年(1976)の放送開始から2千5百回を超えました。番組を彩ってきた古今東西の名作、名品120点以上を5章に分けて紹介しています。秀逸な作品とじっくりと向き合い、心が充たされました。

 上京は1月2日以来4か月ぶりでした。徳山駅から東京駅まで日本列島1千キロの旅は車窓からの風景も様変わりします。米原辺りが分岐点。冬は東海道新幹線で最も雪が深いところです。日本海の寒風が吹き抜けます。山容が美しい伊吹山や天下分け目の大決戦場、関ヶ原も近いです。車窓からの眺め。ほとんどの田は水を張っていて夕日に輝いていました。今はすっかり田植が終わっていることでしょう。

 山河また一年経たり田を植うる

 長野県生まれの相馬遷子(そうま・せんし)の一句。水原秋桜子に師事。信州佐久に住んで医師のかたわら生活実感のある風景を詠みました。わがいのちもまた一年を綴ります。地域とともに歳月を刻み続けた児玉源太郎顕彰会も10周年。30日に遠石会館で総会のあと、祝う会を催してともに喜びを分かち合います。

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