コラム・エッセイ
しゅうなん地域マーケット
翠流▼日常が戻り始めている。11日の日曜日、周南市の徳山駅前広場のポケットパークでは第2回しゅうなん地域マーケットが開かれていた。中須の棚田清流の会など市内外から参加した団体や店舗のブースが並んだ。7店舗だけの小さなイベントだが、たくさんの人でにぎわった。
▼そばの噴水広場では子どもたちが遊んでいる。駅前図書館のスターバックスコーヒーも時間帯によってはカウンターから館外にまで、利用者の列が伸びている。週末を中心に図書館の利用者も多い。
▼旧駅ビルが空き店舗状態になり、百貨店も閉店、映画館も閉館する状況に比べると、よくぞここまで来たという気持ちになる。もちろん、たくさんの人が汗を流してきた結果だが、それに思いをはせる市民は少ない。
▼まちづくりはまだこれから。そばでは駅前再開発のための建物撤去が進んでいる。徳山大学の公立化では新学部、学科の増設で学生数を増やすことも計画されている。いずれも課題はあるが、将来につながる事業が進んでるというだけで、この街の持つ潜在的な力の大きさを感じる。
▼街の活性化とは何だろうか。大きなビルを建設し、全国的に有名な店舗を誘致することだろうか。もちろん、それも必要だ。同時にこの街で事業を続ける人や、その顧客が幸せを感じながら暮らせることが不可欠だ。この数年、しゅうなん地域マーケットのような小さなイベントがあちこちで生まれている。大切にしていきたい。(延安)
