コラム・エッセイ
「備えを固める」
翠流▼16日夜、徳山大の学生の新型コロナウイルス感染が確認された。17日午前9時から村岡知事が記者会見した。学生の感染はユーチューバーの「へずまりゅう」を名乗る男性と山口市で接触したためと思われ、男性が県東部を移動しながら多くの人に接触していたことから、知事は「なんてことをしてくれるんだ」と怒りをあらわにした。
▼徳山大の動きは素早かった。17日朝にはホームページに学生が感染したことと学内への立ち入り禁止がアップされた。午後4時から高田隆学長が記者会見。学生の感染を陳謝し、ユーチューバーも同大学出身だったと明かした。
▼波紋は広がる。宇部市の20代の医療従事者の女性も感染。女性は男性が会食した山口市の飲食店にたまたま居合わせたことから感染した。男性が周南市の湯野温泉の湯野荘や徳山駅前図書館に立ち寄っていたため、周南市は男性との接触に心当たりがある人に相談を呼び掛けた。下松市は男性が笠戸島を訪れたと見られたため、島内の主要施設の防犯カメラでチェックし、男性が来ていないことを確かめた。
▼18日には山口市の10代の学生もこのユーチューバーからと思われる感染が確認された。「へずまりゅう」関連のPCR検査数は19日午後3時までに227件。男性との直接の接触者が66件、徳山大生が15件、宇部市の女性が112件、山口市の学生が34件。
▼波紋の広がりを見れば知事の怒りも理解できるが、これも「新しい日常」の現実。いつ、どこで起きてもおかしくない。備えを固めたい。(延安)
