コラム・エッセイ
周南市の条例制定
翠流▼市議会を長く取材しているが、こんなに市民に喜ばれた条例制定があったろうか。周南市の9月議会で「手話はいのち!周南市手話言語条例」が制定された。採決があった本会議にはたくさんの関係者が傍聴に訪れ、終了後には報告会も開かれた。新型コロナウイルスの影響で人数を制限した会合だったが、藤井市長や県議、市議もお祝いの言葉を述べ、「手話を勉強したい」という人もいた。
▼その市議会の議場や中継など手話があったらいいな、と思う場面はまだまだある。市もこれから手話通訳者の養成や手話への理解の拡大に取り組むという。県内の市町では2014年の萩市手話言語条例に続いて2番目の制定。市内外から注目されている。
▼「周南市の地酒で乾杯を推進する条例」が昨年9月の制定から1年がたった。条例では「市は、地酒の普及促進、地酒による地域振興及び食文化の発展に積極的に取り組むものとする」と定めている。
▼今、日本酒など酒の需要が新型コロナウイルスの影響で低迷している。レストラン、居酒屋など飲食店から酒販店、酒造メーカー、酒米を育てている農家へと影響が広がっている。今こそ、この条例を生かす時ではないだろうか。リモートでも家庭でも乾杯はできる。
▼酒だけでなく、地元産品の消費拡大へ、何よりも市民が市内の産物をより深く知る機会を作りたい。議員提案で制定された条例でもある。市議会も作って終わりではなく、制定から1年の成果をまとめるなど、何か動きがほしい。(延安)
