コラム・エッセイ
地域で暮らす
翠流▼今年、自由に参加できるイベントはほとんどが中止になった。周南市の鹿野地区でも例外ではなく、12日に「かの冬花火」だけがドライブインシアターと組みあわせて、車内で楽しむ形式で実施できた。一方で、同地区のキャンプ場でも一人キャンプに訪れる人が見られるという。
▼周南緑地公園、遠石八幡宮、山崎八幡宮、飛龍八幡宮、冠天満宮、米泉湖公園、最近、取材などで訪れた場所だが、これ以外にも行ってみてほしい場所が周南地域にもたくさんある。それもただ、立ち寄るだけでなく、じっくりと歩き、できれば立ち止まり、マスクをはずして空気を吸ってみてはどうだろうか。
▼「もとに戻る」ことは大切だ。「新しい生活様式」と言ってはみても、医療従事者が限界を超える働きを続け、集団感染を防ぐため、福祉施設や学校など人が集まる施設で緊張が続いている限り、心の底から「自分たちだけ楽しむ」ことは難しい。早く、マスクの必要がなくなってほしい。
▼一方で、この1年が発見の連続であったことも確かだ。日本のIT環境のどこがどれだけ遅れているかもわかり、すべての子どもたちに情報端末が配られる。自宅勤務などできないはずだった「働き改革」も製造業や接客業もふくめて多くの企業でできてしまっている。
▼家族で、時には一人で訪れる場所も、目的も確かに変わった。遠くに出かけなくても癒やしや、わくわく感を得られることを知った。もう一度、自分たちの暮らす地域を見直す契機にしたい。(延安)
