コラム・エッセイ
周南の魅力
翠流▼ステイホームの年末年始、光市の象鼻ケ岬、下松市の米泉湖、笠戸島の家族旅行村など地元の観光地に行ってみた。どこも多くはないが、家族や友人と静かに正月を過ごしている人たちが訪れていた。
▼全国的に知名度の高い観光地は少ないかもしれない周南地域だが、魅力ある観光資源はたくさんある。一度にたくさんの人が押し寄せることはなくても、年間を通じて人々の癒やしの場になっている。
▼例えば米泉湖の文学碑のプロムナード。雄大なダムの景観と、一般から公募した作品や著名人、台湾花壇の歌人たちの短歌、俳句、詩の文学碑が並ぶ。ダム湖の雄大な景観とあいまって飽きさせることはない。
▼室積、象鼻ケ岬。千年の昔から瀬戸内海を行き来する船が立ち寄った。岬の先端にはこれも唐からの帰りにこの地に立ち寄った弘法大師ゆかりの大師堂や八十八カ所の霊場が並ぶ。
▼昔からの観光地もあるが、意外と新しい観光地も多い。文学碑のプロムナードは2000年9月の完成だ。全国からカメラマンなどが訪れる花岡のきつねの嫁入りの行列も現在の形になったのは戦後という。県内でも下関市の角島や長門市の元乃隅神社が有名になったのは最近のことだ。
▼人が住んでいれば歴史があり、おいしいものや人情があり、生活のための生業が営まれ、郷土愛が育まれる。周南だけではない。全国、どこの市町村も魅力にあふれている。「日刊新周南」で、今年も周南の「今」を伝え、記録していきたい。(延安)
