コラム・エッセイ
東川緑地公園
翠流▼周南市の中心市街地を流れる東川。川沿いには桜の名所として知られる東川緑地公園がある。毎年、春のぼんぼりの点灯式では、市長や県議、近隣の大手企業の工場長や事業所長が顔をそろえ、鏡開きがあって市民と一緒に酒をくみかわす。コンビナートの活動と市民の暮らしが共存している徳山を象徴するような行事だ。
▼東川ぼんぼりまつり実行委員会が「さくら功労者」として全国表彰を受けた。出光興産徳山製油所が完成した1957年からだと60年以上にわたって市民と企業と行政が連携して取り組んでいる活動に対する表彰だ。
▼広さ0.6ヘクタール、延長は750メートル。周南緑地公園や永源山公園に比べれば小さな公園だ。しかし、歩いてみるとソメイヨシノに市民が寄贈した陽光桜やしだれ桜、彫刻や石のベンチ、手づくり郷土賞の水辺の風物詩30選の記念碑もある。桜の根元には住民が丹精込めて育てている草花。スイセンが咲き始めている。桜のころには菜の花も咲くことだろう。
▼川の中では数は少なくなったが、ニシキゴイや大きなマゴイが泳ぐ。昭和橋、楊柳橋、境橋、鼓橋、幸運橋、岐陽橋と特色のある橋がかかる。兼崎地橙孫の句碑になった橋もある。公園に合わせて市が整備した橋だ。
▼桜並木の緑と文化のプロムナードなど街全体で桜を楽しめる中心市街地だが、昨年はほとんどの桜関係のイベントが中止になった。今年も昔のような花見はできないかもしれないが、みんなで桜を楽しめる状況にはなってほしい。(延安)
