コラム・エッセイ
民主主義
翠流▼20日には米国でバイデン大統領が就任した。22日には核兵器禁止条約が発効した。新型コロナウイルス感染拡大のニュースばかりの中でも世界は動いている。
▼バイデン大統領の就任演説の最初は「今日は民主主義の日だ」。トランプ前大統領との選挙戦は大接戦となり、就任式前にはトランプ氏の支持者が連邦議会議事堂に乱入して死者まで出る騒ぎがあった。演説の前半ではこの分断を乗り越え、団結を呼びかけた。
▼核兵器禁止条約は米国など核兵器を所有する国と日本など“核の傘”の中にいる国は批准していないが、多くの国が核のない世界に向かうことを支持している事実は核保有国も否定することはできない。この政策選択もそれぞれの国民の支持があってこそだ。
▼新型コロナウイルスは国、都道府県、市町村、各レベルでの行政のトップや議会によって対策に大きな違いが生じることを示した。周南3市だけを見ても実にさまざまな政策が立案、実行された。
▼民主主義国家ではそのトップや議員を選ぶのは有権者の投票だ。米国でも大統領を交替させたのは空前の投票者数になったという選挙の結果だった。
▼政治は「誰がなっても同じ」ではない。日本でも各地でさまざまな選挙が実施されている。今年は衆議院議員の総選挙もある。コロナ以外にもエネルギー、人口減など課題は山積み。1年後、誰が日本の行政のトップに立っているのか、有権者の判断が注目される。今度こそ、棄権する人が減ってほしい。(延安)
