コラム・エッセイ
岩崎家の摸築も
翠流▼周南市の新しい鹿野総合支所を、旧公民館を解体した跡に、合わせて観光交流拠点を現在の総合支所の跡地に建設することになった。鹿野総合支所に8億円と、観光交流拠点建設などこれから策定される観光振興プランの実現にもかなりの金額が投資される。周南合併から18年。ようやく鹿野に日差しがそそいできた。
▼これから50年以上先まで残したい施設。できれば利便性や住民に親しまれるだけでなく、地域のシンボルになるような建物がほしい。例えば、総合支所は図書館と中庭をはさんで向かい合う形にするなど、一体化させ、建物も江戸時代から山代地方の中心だったことにちなんで代官所風にし、合わせてコアプラザかの周辺の景観整備も考えたい。
▼観光交流拠点も薬の製造で海外にまで進出した岩崎家を模築して鹿野の名物だった大看板もレプリカでいいから掛けて、市北部や近隣の市町村の産物の販売もできるようにするなど、それ自体、にぎわいや集客、産業振興につながる施設にできないだろうか。
▼総合支所、観光交流拠点とも建物は鹿野を中心に県産材の木造。設計や施工も地元企業が請け負う「メード イン 鹿野」の施設にすれば経済的にもうるおう。智恵の出しどころだろう。
▼これから鹿野は桜や新緑のシーズン。4、5月は「里山オープンガーデン」も開かれる。そんな地元の動きが生かされる投資となれば、市税投入への理解も得られるはずだ。(延安)
