コラム・エッセイ
スマートシティ
翠流▼新年度の予算発表でとまどったのがデジタル化を進展させる施策の強化。スマートシティ、DⅩ、Society5.0、都市OSなどカタカナや英語の略語がめじろ押し。インターネットで検索すれば解説もあるのだが「では、結局、どこがどうなるのか」、イメージができない。
▼周南市議会の会派質問でわかりやすかったのが福田吏江子議員のデジタルカメラを例にした解説。フィルムがメモリーカードになっただけならIT化だが、電子データ化されたことでスマートフォンやパソコンでも共有が可能になり、加工や分析がされて新しい付加価値が生まれることがSociety5.0の社会だという。
▼同市の「スマートシティ構想」(素案)では先端技術によって同市の課題をどう解決していくか、各分野ごとに方針を示している。例えば、医療・福祉では遠隔診療・手術の導入▽高齢者などの見守り、買い物支援、配食など安心して在宅生活ができる環境整備▽情報バリアフリーの推進、自立生活支援などの事業が並ぶ。
▼会派質問では具体的には行政や産業分野だけでなく、地域づくりでもモデル地区を設定して取り組むことが明らかになった。先日、全日本ろうあ連盟製作の映画「咲(え)む」を見たが、主人公がパソコンで映像を撮影しながら離れた場所にいる母親から料理を教えてもらう場面やスマホを駆使してのコミュニケーションが、手話や筆談とともに自然な形で出てきていた。デジタル化はもう始まっている。どこまで進むか楽しみだ。(延安)
