2026年05月15日(金)

コラム・エッセイ

東京五輪がもたらすもの

翠流

▼東京五輪が閉幕した。県勢で見ると、柔道の大野将平、原沢久喜、フェンシングの加納虹輝、卓球の石川佳純の各選手が計5個のメダルを獲得、光市ゆかりの小泉維吹選手らメダルには届かなかったが、奮戦した。

▼24日からはパラリンピックが始まり、9月5日まで続く。一方で、政治や経済と五輪の関係、コロナ禍の中で開催すべきだったかなど明らかになった課題にどう対処していくのか、3年後のパリ五輪にどう生かすのか、議論が始まっている。

▼周南地域でも、大会前、下松市がベトナムのホストタウンに名乗りを上げるなど、早くから準備が進められていたが、ほとんどが不発となった。周南市では聖火ランナーの近藤優子さん、鈴木孝夫さんがトーチを提供して「地域でつなごう!トーチでリレー」が続いているが、パブリックビューなどはコロナ禍で開けなかった。

▼今回の五輪を象徴する姿として取り上げられているのが新競技のスケートボードで失敗した選手を各国の選手が囲んだ姿。そのほかの競技も国を超えて選手同士が健闘をたたえあう姿が印象に残った。

▼コロナ禍や紛争が続く地域もある中で五輪が開け、たくさんのアスリートが集まった素晴らしさを感じる一方で、メダルの獲得だけを強調する姿勢や、国別のメダル数の比較に違和感を感じた人もいたのではないだろうか。

▼今回の五輪がふだんからさまざまな競技を見たり、体験できる社会へ変えていく節目になるのかもしれない。(延安)

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