コラム・エッセイ
人の温もり
翠流▼新型コロナウイルスのワクチン接種の準備が進められている。周南、下松、光の各市でも準備室を設置し、接種の委託料などを計上した補正予算も可決した。
▼数カ月で全国民を対象にワクチンを接種する空前の事業。担い手の中心は市町村だ。16歳未満は対象外、受けられない、受けたくない人を除いて市民の8割として周南市の場合で約12万人。4月から7月まで4カ月で接種を終えるとすれば1カ月に3万人、1日平均千人に接種することになる。
▼どこで、誰が接種するのか、会場は何カ所になるのか、特設するのか、既存の医療機関でできるのか、冷凍保管が必須というワクチンの輸送はどうなるのか、これから仕組みが作られていくが、各市間でしっかりと情報交換をして混乱のないようにすることは不可欠だろう。
▼そして決まったら市民に通知しなければならない。接種券と一緒に案内を郵送することが基本になろうが、接種するかどうかは市民の判断。接種の必要性をわかってもらえるのか、副作用、接種の時間がとれるのかなど不安はつきない。
▼国をあげてテレビやインターネットでPRすることになるだろうが、各市の市民に対する発信力も問われる。その源泉は人間力。感染収束への熱意を市民にどう伝えるか、システムと同時に人の温もりが大切。手づくりのポスターや訪問による周知、接種会場での応対・案内、住民と一緒になった市役所総出の取り組みが求められそうだ。(延安)
