コラム・エッセイ
夢の長大橋
翠流▼徳山高専の専攻科生による「徳山下松港の長大橋プロジェクト」の発表会が開かれた。2017年度から始まったプロジェクトだが、今回は海上をまたいで晴海町と櫛浜を直接結ぶルートのほか、陸上の新幹線の線路ぎわを通るルート、蛇島(さしま)を経由するルートと3案が示された。
▼産業道路は周南コンビナートの企業を結ぶ幹線道路でありながら、新南陽方面から来ると日本ゼオン徳山工場前で商店街の中を抜ける平和通へ左折しなければならない。このため、交通安全や住工分離のために東進できるようにとこのプロジェクトが始まったという。
▼合わせて蛇島の観光開発についても調査してきた。最近では災害時の備えや、工場夜景を楽しむための機能も重視されるようになってきた。
▼明石大橋など瀬戸内海に何本も橋がかかる時代。技術的には不可能ではない。長大橋は全国に発信できるシンボル的な観光資源。角島大橋のにぎわいを見てもわかる。周南市に日本海の絶景はないが、瀬戸内海の多島美と工場夜景がある。投資に見合う効果が見込めるのではないだろうか。
▼防災面でも光市と下松市の間にもう1本、道路を通す構想があるが、この道路とつなげれば周南コンビナートの「強靭化」が実現しそうだ。
▼橋や道路の建設は20年、30年がかりの運動などが必要だが、この日、発表した高専生が職場や社会のリーダーになるころまでには具体化させられる可能性は十分。夢が夢で終わらないことを祈りたい。(延安)
