コラム・エッセイ
向道湖ふるさと芸術村
翠流▼周南市の向道湖ふるさと芸術村の第13回アート祭に行ってみた。廃校になった向道中の校舎で絵画や写真、竹細工など多彩な活動が展開されている。今回は全会員45人が力を合わせた大壁画が披露された。しかし訪れてまず目に入ったのは玄関前の見事な赤いサルビアの花。メンバーがこの校舎をどれだけ大切にしているかが伝わってくる。
▼大壁画は大道理の棚田が芝桜に彩られる4月に開かれている“芝桜まつり〟の風景を描いているが、芝桜はデザインした型に絵の具を入れる型染めのステンシルと、絵手紙部のスタンプ。芝桜を見物する人たちも丁寧にたくさん描かれている。
▼各分野の会員が参加しており、こいのぼりは布製で、パッチワーク、その矢車とベンチに置いた花かご、シュロを使ったイノシシの置き物は竹細工。写真部が撮影した芝桜まつりの写真も張られている。
▼パネル、額縁は園芸や校舎の補修も担当している楽々クラブ。音楽・オーディオ部は田んぼの水面に「かえるの合唱」の譜面を描いた。畳4枚分もある大壁画はそれぞれの分野の会員が支え合う芸術村の姿を表現している。
▼以前から全国的な公募展で活躍するメンバーもいたが、「芸術村」としての活動を村の外で見る機会も増えてきた。年配者が多いが、アート祭で自分たちの作品を説明する姿は生き生きとして青春を楽しんでいるように見えた。
▼校舎の老朽化など課題はあるだろうが、これからも楽しませてくれることだろう。こんな活動が広がってほしい。 (延安)
