コラム・エッセイ
しゅうなんアート・ナウ
翠流▼周南市を拠点に創作活動をしている美術作家や書家、陶芸家、写真家などが出品する“しゅうなんアートナウ2018〟が7日から15日まで周南市美術博物館で開かれ、近作106点が並んでいる。
▼絵画は大作ぞろいで、国画会会員の石丸康生さんの国展出品作「大津島から」は白を基調とした抽象画。世界各地の展覧会で高い評価を受けている小林功於さんは写真をコンピューターで加工、合成した作品で、版画に分類されるそうだが、大作「The α Box NO.15」を出品している。
▼立体では陶芸の大作のほか、廃棄物などを使ったジャンクアートの西尾司さんの「抗う」や田畑三男さんの木製の墨壷、かんな、つちなどを並べた「匠NO.2」があった。書も大作が多いが、渡辺紅雲さんは木の板に刻む「刻字」の「山頭火の句」の小品で目を引いている。
▼写真は金井道子さんの山口市の瑠璃光寺、京都の東寺の塔を撮影した「塔に魅せられて」や身近な風景などの組写真の力作が多い。
▼大作が多いこともあって会場が狭く感じるほど。こうして各分野の作品が一堂に集まると周南市でも優れた作家がたくさん活動していることがわかる。
▼もっと、たくさんの人の見に来てもらいたい展覧会。どんな作品が出るか、搬入されるまでわからないかもしれないが、今はSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の時代。開会してからでも情報を発信することができるはず。そこから作家同士や市民との交流が始まるかもしれない。この展覧会を大きく育てたい。
(延安)
