コラム・エッセイ
周南市誕生から20年
翠流▼4月21日は2003年に周南市が誕生した日。周南地域の一体化を目指して日刊新周南が出発した1985年から周南市誕生まで18年、それから20年。もう周南市になってからの方が長くなり、周南市以前を語れる人も少なくなってきた。
▼大雑把な見方を許してもらえば、周南市誕生の成果が見え始めたのは10年を経過したあたりから。2014年に道の駅「ソレーネ周南」、15年に学び・交流プラザ、18年に徳山駅前図書館、19年に新市庁舎がオープンし、22年に周南公立大学が開学した。
▼今後も新南陽総合支所、鹿野総合支所、須々万には徳山北部拠点施設、周南緑地公園の水泳場など大規模な建設工事が続く。周南コンビナートや、ボートレース徳山の収益に支えられ、これら「箱物」だけでなく、子育て支援や高齢者の生活支援も年々、充実してきている。
▼一方で「徳山」「新南陽」「熊毛」「鹿野」の旧市町に対する意識はまだまだ強い。総合支所の整備はこれを固定化することにもつながりかねない。しかし周南市内のどこに住んでいても、市民が市内のすべての地域のことを「わがこと」として考えるようになった時、合併効果のギアはもう一段上がる。
▼秋に向け、合併20周年事業が展開される。昨年の徳山下松港100周年事業は周南、下松、光市が一つであることを改めて感じさせた。20周年事業が周南市全域に視野を広げるきっかけになり、次の10年、20年につながってほしい。
(延安弘行)
