2025年11月19日(水)

コラム・エッセイ

未来創造高校へ協議を

翠流

▼周南市の新南陽高と南陽工高の再編統合の説明会があった。普通校と専門校を一緒にする計画。実施は6年後。新高校の校地は南陽工高が想定されている。

▼南陽工高は1学年が3学級、新南陽高は4学級。全体の定員を減らしたとしても校舎の増築が必要になる。説明会では南陽工高の実習棟の老朽化を指摘する意見もあった。新設高は1クラス40人の設定だが、説明会では、40人が多すぎるという意見を述べた参加者もあった。

▼学校や学級数を減らすのではなく、1学級の定員の減らす選択もあっていいのではないか。説明会では再編統合の効果として多様な教育を続けられるという説明もあった。どんな学科にするかはまだ決まっていないという。

▼例えば、新高校に周南公立大学と連携したスポーツ学科や保健学科、あるいは英語教育に特化したコース、熊毛北高のように調理、デザインを学べるライフデザイン科を置くことはできないのだろうか。1クラスの定員は10人〜20人と少人数にして実現できないだろうか。

▼周南市は鹿野高、徳山北高に続き、熊毛北高も間もなく名前が消える。市内で生徒が少なくなって勤務する教員も減る。経済的な影響も小さくない。

▼新設校を卒業した子どもたちが巣立つのは10年後。周南の未来のために、どんな高校が必要なのか、保護者や教員、住民や企業、県議や市議、そして誰よりも当事者である高校生や小中学生が統合の是非を含めて意見を出し合う場を周南市が主体となって作れないだろうか。

(延安弘行)

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