コラム・エッセイ
レノファ山口J2残留
翠流▼サッカーJ2のレノファ山口が最終節でJ2残留を決めた。J2は二十二チーム。下位二チームがJ3に自動降格する仕組みだが、二十位に踏みとどまった。四十二試合を戦って十一勝五分け二十六敗。勝ち点三十八は二十一位のロアッソ熊本とわずか一点差だった。
▼J2に昇格して二季目の今年、レノファ山口はホームタウンを県内の全市町に広げ、ご当地選手も任命して地域との関係を強化した。主に山口市の維新百年記念陸上競技場であるホームの試合では各市町が特産品や観光をPRし、十九日の最終節は下松市の日だった。
▼周南観光コンベンション協会が観戦バスツアーを企画するなど周南からもたくさんのファンが応援に駆け付けた。
▼Jリーグは地域密着の戦略でクラブ名にも都市や県の名前が使われている。レノファ山口にはその活躍を通じて山口県を一つにしてほしいという期待もかかる。今年は苦しい戦いが続いたレノファ山口だが、来年、再びJ2で戦うことができ、J1昇格の希望もつなげることができた。
▼山口県は県庁所在地の山口市を含め、下関市を除いては人口十数万人の都市が点在している。しかも岩国地域は広島圏、下関地域は九州北部圏とのつながりが強く、山口県として力を発揮することが難しい地理上の制約がある。
▼その中で、レノファ山口が県民共通の話題となることで地域間の垣根が低くなれば、スポーツ、文化、経済も含めて大きなチャンスが生まれる。レノファ山口を応援したい。(延安)
