コラム・エッセイ
「藤園忌・文月祭」
翠流元徳山市長の小川亮氏が会長を引き受け、2016年6月に児玉源太郎顕彰会が設立して10年になった。その活動の中で、毎年7月24日の児玉源太郎の命日にちなむ「藤園忌」の活動が児玉源太郎の名前を広く知らせ、親しみを持ってもらううえで大きな役割を果たしている。
現在の事業は児玉神社での命日祭、興元寺での墓前供養に加え、「藤園忌茶会」と「藤園忌俳句」。茶会は市文化会館を会場に、お点前と邦楽連盟の演奏を楽しむ集い。今年は7月18日(土)、裏千家の担当で開かれる。
「藤園忌俳句」は、「草炎」を主宰する俳人、久行保徳さんの尽力で実現。6月から7月にかけて児玉源太郎に関すること、または夏季雑詠の俳句を全国から募集し、9月に表彰式を開いている。
2028年のNHK大河ドラマに、幕末の漁民で遭難して米国の捕鯨船に救出され、幕末から明治にかけて米国の事情を日本に伝え、通訳も務めたジョン万治郎を主役した「ジョン万」が決まった。幕末や日本の近代化への関心はこれからも続くだろう。
児玉神社の隣の市民館跡地では、国の出先機関の周南地方合同庁舎や文化ホールなどを整備する事業が進み、12日には国と市の基本協定も調印された。数年後には藤園忌の行事も文化ホールなどを使って「藤園忌・文月祭」と名付け、俳句、茶会にとどまらず、多彩で盛大に開かれるようになっているかもしれない。顕彰会の今後に期待したい。
(延安弘行)
