コラム・エッセイ
(12)五月雨
補 周南新百景 佐森芳夫(画家)![]()
「五月雨」と書いて「さみだれ」と読む。その「五月雨」は、松尾芭蕉の「五月雨を集めて早し最上川」の俳句にも使われているなど親しみが感じられる言葉であるが、そのまま受け入れるには少し注意が必要である。
その理由を今さら説明する必要はないかもしれないが、あえて付け加えるとすれば、明治時代以前に使われていた旧暦と現在使われている暦との時間的なズレと言うべきであろう。そのズレは、1〜2ヶ月程度である。
したがって、旧暦の5月ごろが、現在の6、7月にあたるため「五月雨」は梅雨時期に降る雨のことを表している。その語源については、激しい風雨などをいう「乱れ」に接続詞の「さ」がつけられたものと思われる。
今年の梅雨入りは、6月4日ごろであった。梅雨入りがかなり早かった昨年よりも19日も遅いが、それでも平年並みである。昨年の梅雨明けは、かなり早い6月27日ごろであったが、平年は7月19日ごろとされている。
今年の梅雨入りが平年並みであったことから考えれば、梅雨明けも平年並みとなる見込みである。ここしばらくの間は、梅雨らしくない晴天の日が続いているが、気を緩めることなく今後も災害に備えるべきであろう。
今年の3月に、避難情報に関するガイドラインが改定された。そこでは、「自らの命は自らが守る」ことを基本に避難行動をとるよう促されている。そのためには、5段階の警戒レベルを理解し、実行する必要がある。
避難情報発令前であっても自らの判断で避難することだけでなく、警戒レベル3、4までには避難が完了するようにしたい。避難場所については、行政が指定した避難場所だけでなく、安全が確保できる場所も含まれる。
久しぶりに、朝から雨になった。これで、しばらくは家庭菜園の水やりから解放されるだろう。庭で咲いているアナベルや、やまぐちオリジナルユリのプチロゼなども、この雨で少し元気を取り戻したように見えた。
