2026年05月11日(月)

コラム・エッセイ

第二十五手「囲碁由来の用語①」

「碁」for it 小野慎吾

 実は囲碁から来ている日常用語が多くありますので、ご紹介する回と致します。

 まず日常でも頻繁によく聞く「駄目(ダメ)」は囲碁から来ています。囲碁は黒石、白石を交互に打ち、「陣地」を作っていき、どちらがより多く「陣地」を作れるかで勝敗が決まるゲームです。「駄目(ダメ)」の意味は、石を打っても陣地が増えない地点を言います。日常用語としては「効果がない・役に立たない」といった意味です。

 その他には「一目置く」も有名でしょう。囲碁では下手が上手に対して、五分以上に戦うために石を置くというハンデが与えられます。1〜9個の石をランク差によって置く事でいいハンデになります。正に「一目置く」です。日常用語では「相手に敬意を表する。」と言った意味で使うことが多いのではないでしょうか。

 「布石」という言葉はよくテレビなどで聞かないでしょうか。日常用語では「将来に備えて準備をする。」という意味で使用されていると思います。囲碁の場合は「序盤」を総じて「布石」と言う事が多いです。自由な「序盤」を打ち、戦いが始まる「中盤」に備えるといった感じでしょうか。

 「定石(じょうせき)」も聞いたことがある方は居られる事でしょう。日常用語では、「多く繰り返される場面で、研究により最善と思われる方法」といった意味になります。囲碁では、たくさんの「定石」が存在し、意味としては日常用語と全く同じ意味です。囲碁の日常用語として特徴的な部分は「石」です。これはゲームの性質上の事だと思います。石を使う日常用語として他には「捨て石」などが挙げられます。

 ニュースなどで「八百長」が取り上げられることがありますが、日常用語としては「事前に勝ち負けを決め、表面上真剣勝負を装う」という意味です。八百屋の「長兵衛(通称・八百長)」が囲碁の対局で、勝ち負けを調整した事が語源と言われています。

 囲碁で1ゲームの事を「1局」と言います。その局から来たと言われるのが「結局」と言われています。昔、囲碁では1局打ち終える事を表していたようです。現代の囲碁では「終局」と言います。日常用語では「色々な経過を経て落ち着いた最後・結末」という意味で使われることが多いと思います。

 その他には「先手」「後手」は日常で使われる頻度は高いと思いますが、こちらも囲碁から来ています。こちらの言葉は説明不要でしょう。まだありますが、またの機会にご紹介させて頂きます。

 囲碁も日常も「碁」for it(頑張る)!

幼稚園生と4年生の女子先輩☆

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