2026年06月25日(木)

コラム・エッセイ

第百二十三手「囲碁のルールとマナー②」

「碁」for it 小野慎吾

 前回は、本年の囲碁の世界戦決勝戦でルール違反が起こり、それで勝敗が決着したという事を紹介しました。その中でどこからがルール違反であるか、囲碁のルールとマナーを考察しました。今回もルールとマナーを紹介しながら考察したいと思います。

 まずはルールの確認です。囲碁のルールは黒石と白石に分かれて黒が先に打ち、次に白が打ち、その後は交互に1手ずつ交線に石を打っていくというのが最初に覚えるルールです。黒、白共に2手連続打つのはルール違反になります。交線ではない場所に打つのもルール違反です。一度打った場所は動かす事が出来ず、打った石の上に打つ事も出来きません。打った石を動かす、打った石の上に打つ事もルール違反です。

 次のルールは相手の石を四方から囲むと囲まれた相手の石を取る事が出来ます。碁盤の一番端の場合は三方、二方で囲えるケースもあります。囲った石は取り、碁笥(ごけ)という入れ物の中に入れて保管します。囲った石を取らない場合も反則負けになります。打った瞬間に自分が囲われている場所に打つ事も出来ません。(禁止手)ですが、打った瞬間に自分が囲われているが、相手の石を囲っている場合はその限りでなく、相手の石を取るのが優先され、禁止手ではなくなります。

 そして、一番難しいルールはコウです。囲碁では相手の石を四方から囲った後に、その囲うために打った手が相手からすぐに囲われる場合があります。そしてそれ以降はその繰り返しとなるため、同形の反復を禁止するというルールがあります。同形反復を避けるため、取られた相手は1回別の場所に打ち、その次の番に取れるようになります。読んでいてお気づきの読者も多い事でしょうが「相手の石を囲うと取れる」というルールが難しく、囲碁のルール違反の中で一番起こります。始めたばかりの子ども達の場合、石を囲った、禁じ手を打つという事は珍しくありません。その場合は打てない場所であればそれを通告し、石を囲っている場合はその石を取る事を試合中であれアドバイスをします。

 それはそうしなければ更なるトラブルが生まれるためです。試合を正常に行うためのアドバイスであるため、致し方ない措置です。そういった試合を経験していく事で段々とそのようなルール違反はなくなり、完璧に囲碁のゲームを最後まで出来るようになります。

 熟練者・プロでも「相手の石を囲うと取れる」というルール周りで反則を起こす場合があります。その場合は即刻負けとなるのですが、それは不注意によるルール違反のため気を付けていれば避ける事は必ず出来ます。どこまでが初心者でどこからが熟練者か判断するのが難しいケースは多々あります。筆者は囲碁大会の審判をする事が多いですが出来たら対戦している対局者同士でそのようなルール違反等を指摘し、改善するのがベターだと考えています。

 ルール違反で勝った負けたは囲碁の本質ではないと思います。長くなったのでマナーの話は次回にしたいと思います(笑)。

 思いやる心を「碁」for it(頑張る)!

第28回クレスコ杯広島大会

LINEで送る
一覧に戻る
今日の紙面
ピアレックス

遺品整理でお困りではないですか?県内出張見積は無料!不動産売却や空き家じまい(解体)もお気軽にお問い合わせください。

サマンサジャパン

来院者の方へもっと目配り、気配りをしたい。物品の補充や搬送に時間を取られる・・・
サマンサジャパンでは医療従事者の方がより医療に専念できるよう、コンシェルジュ、受付、看護助手、清掃、設備など様々な業務を行っています。

株式会社トクヤマ

トクヤマは、電子材料・ライフサイエンス・環境事業・化成品・セメントの各分野で、もっと幸せな未来をつくる価値創造型企業です。

山田石油株式会社

ソロや友達と過ごす「おとなじかん」から、親子三世代で過ごす「かぞくじかん」も楽しめる日帰りレジャー施設「くだまつ健康パーク」。屋内で遊べる施設や岩盤浴、サウナも充実!