2025年11月19日(水)

コラム・エッセイ

第百四十一手「大学時代の囲碁友人①」

「碁」for it 小野慎吾

 筆者は囲碁で大切な友人が何人かいます。今回はその一人を紹介します。

 名前は三島真也さんです。現在、三島さんは島根県在住で「安来囲碁教室」の先生をしています。三島さんとの出会いは、筆者が立命館大学囲碁部在籍時の1回生の時です。その時三島さんは、奈良産業大学(現:奈良学園大学)で囲碁をしていました。筆者が立命館大学入学前より、三島さんは立命館大学囲碁部の部員と交流があった様です。

 立命館大学囲碁部に期待の新人が入ったと三島さんの耳に入ったようで、三島さんが筆者と対局しに同部室に来られました。その時、筆者は三島さんの存在を知りませんでした(笑)。知らない人に負けるか!という気概で挑んだ対局。結果は筆者の勝ちでした。対局後、検討(対局を振り返る事)で筆者は三島さんに対してズバズバと厳しい意見をぶつけた覚えがあります(笑)。※後で知ったのですが、三島さんは筆者より6歳年上でした・・。厳しい意見を言う人が珍しかったせいか?その後も三島さんと対局を通じて交流する機会が増えました。

 次第に囲碁以外でも遊ぶようになりました。筆者の大学時代の趣味は麻雀、宴会、テレビゲームでした。立命館大学囲碁部内では麻雀、宴会好きの部員が多く、気が合う友達が複数いました。三島さんは、麻雀はしない(現在は出来ます)、宴会はあまり好きではありません。唯一の共通点はテレビゲームでした。今、考えると、なぜ仲良くなれたかはわかりませんが・・・根っこにあるのは囲碁という共通の趣味でつながっていた事でしょう。

 三島さんはその頃の関西の大学囲碁界では決して強いという選手ではなかったと思います。(三島さん許して下さい。笑)大学生を対象とした関西の囲碁個人大会ではだいたい7〜10番手の位置だったと思います。関西で約5〜6人程度が関西代表となり、全国大会に出場出来ました。筆者が1回生時は京都大学、同志社大学等の先輩の洗礼を受け全国大会出場は出来ませんでしたが、2回生時に初代表になり、それ以降はほぼ全ての全国大会に出場していたと思います。

 普段の三島さんは温和な性格で、誰に対しても話を合わせる事が出来る優しい人です。ただその三島さんも囲碁大会出場時は鬼気迫る勢いで対局をしていました。対局前からもそうでしたし、対局後負けようものなら話しかけることが出来ないオーラがほとばしっていました。

 大会後の打ち上げも三島さんは負けていたら絶対に参加されないほど囲碁に対しては徹底していた印象です。大会時の三島さんは「囲碁を楽しんでいるのか」と気になるほどでした。全国大会の代表に三島さんは数えるくらいしか出場出来ませんでしたが、それほどの意気込みを持って挑んでいる選手がいるという事に筆者は尊敬の念が生まれました。だからこそ20年以上の囲碁友人として関係が続いていると思っています。

鬼気迫る勢いで「碁」for it(頑張る)!

安来囲碁教室(三島さん)

LINEで送る
一覧に戻る
今日の紙面
ピアレックス

遺品整理でお困りではないですか?県内出張見積は無料!不動産売却や空き家じまい(解体)もお気軽にお問い合わせください。

スバル合同会計 周南事務所

相続時や建物の購入売却時の相続税・資産税のご相談。
大切に育てた事業の譲渡や事業の拡大にむけて、複数の専門業者との提携で、お客さまの求める結果を一緒に目指します。

西京銀行

【取扱期間 2025年9月1日~2026年3月31日まで】お預け金額10万円以上。手続き不要!さいきょう定期預金の金利で満期後自動継続。詳細は西京銀行までお気軽にお問い合わせください。

東ソー

東ソーが生み出す多種多様な製品は、社会インフラや耐久消費財など人々の生活に役立つさまざまな最終製品に使われています。総合化学メーカーだからこそできる、化学の革新を通して持続可能な社会に貢献していきます。