コラム・エッセイ
第百四十八手「教室生の合格祝い」
「碁」for it 小野慎吾筆者が「周南ひなた囲碁教室」を始めたのは2014年前後です。※2014年頃の教室名は違います。その頃に囲碁教室に来てくれていた子たちは7〜8歳です。その子たちは、今では大体が囲碁教室を辞めていますが付き合い自体はあります。その子たちはちょうど大学の受験シーズンで、その中の一人から「大学合格しました」というLINEが届きました。
それを皮切りに他の子たちからも合格LINEが届き、心からおめでたいと感じました。そこで大学合格組で合格祝いの会を開きたいと考え、3人の大学合格者と1人の高校合格者に連絡を取りました。中には高校生になってから会っていない子もいましたが皆、快く参加の返事をしてくれました。
2022年の第58手目「私の師匠①山田太喜三プロ(1)」で紹介した話の中で、私には山田先生という師匠がいました。出会ったのは高校生の頃で高校生の間だけ教えて頂いた先生です。それでも先生に大学合格した事を伝えると、さぞ自分の事の様に喜んでくれたのを今でも覚えています。大学合格のお祝い金まで頂き、恐縮でした。それより、たった3年の師弟関係で先生が私の事を気に掛けて下さった事が、何よりうれしい出来事でした。
大学合格した3人に大学合格お祝い金を渡せた時に、渡したい相手に渡せる幸せを有難く思いました。それと同時に当時の山田先生の気持ちが少しばかりわかる思いです。合格祝いの会は焼肉屋で開き、数年ぶりに合った教室生同士は最初、少しよそよそしい感じでした。それでも高校生時代にこういう事があった等の話を聞き、段々と打ち解けて行きました。それから教室に通っていた時代に「A君がいた、J 君がいた」等の昔話に花が咲き、この場にいなくても確かにその時代があった事を感慨深く感じました。
また、大学ではこのような事がしたい、将来はこのような事がしたいと話してくれる生徒を見て、とても精神的にも成長したなぁと感じました。小学生時代の生徒は囲碁をして、囲碁の練習が終われば携帯ゲーム、Nintendo Switch等のゲームをする子が大半でした。※ゲーム機は筆者が教室用に購入しました。
家でゲーム機がなかった子らは、教室で練習終了後にゲームをさせて貰ったのはいい思い出になっていたと教えてくれました。一応、筆者の狙い通りではあり、そのような方針はあまり変わってはいません。(笑)
楽しかった合格お祝い会は宴もたけなわで終わり、最後に筆者は「次はお酒が飲める20歳になったら集まろうね」と皆に約束しました。筆者の師匠であった山田先生は大学時代に亡くなり、お酒を一緒に飲むという夢は叶いませんでした。今回、集まった皆はもうほとんど囲碁はしていません。ですが確かに囲碁をやっていた時期はあるし、今後また何かの機会でするかもしれません。生徒と楽しい時間を過ごせたのは、かけがえのない財産です。囲碁で出来た縁は正に「碁縁」です。
生徒たちと楽しい時間を過ごすために「碁」for it(頑張る)!
2019年の少年少女囲碁大会の様子
(今回の生徒たちが参加)
