コラム・エッセイ
軟骨伝導イヤホン
周南漫歩◎「新周南の記事のおかげです」と感謝される時が、記者として最もうれしい瞬間だ。2月13日1面の下松市の軟骨伝導イヤホン導入の記事のケースもそうだった。
◎さっそくこの記事が載った翌日、下松市役所1階の障害福祉課の窓口に、耳に少し障害がある男性とその母親が本紙の記事を持参して「このイヤホンがほしい。試しに使わせてもらってもいいか」と訪ねてきたという。
◎職員が快くイヤホンの試用を勧めたところ「とてもよく聞こえる。どこに売っているのか」と聞いてきたので、市役所では販売していないことを説明した上で市が購入した業者を紹介したという。きっとこの親子はその足でこのイヤホンの購入に向かったことだろう。
◎たった1人でも、私たちの書いた記事がその人の役に立ったのであれば、これほど記者冥利に尽きることはない。「1人の声」と「1人の笑顔」の大切さを痛感した出会いだった。
(山上達也)
