コラム・エッセイ
【周南】中山美穂さんと周南地域の縁
周南漫歩◎女優、歌手の中山美穂さんの急逝には驚いた人も多かったのではないか。まだ54歳。来年のデビュー40周年を前に、さらなる飛躍が期待される矢先の訃報だった。
◎中山さんは周南地域との縁もあり、1987年8月6日にはTBSの「ザ・ベストテン」で5位になった「50/50」(フィフティ・フィフテイ)を、徳山市文化会館(現周南市文化会館)でのコンサート後、徳山郵便局の集配室からの生中継で歌っている。
◎集配室で演奏したバンドの中には、後にドリームズ・カム・トゥルーを結成するベースの中村正人さんがいた。中山さんが弟さんあてに書いた手紙に、当時の三輪局長が消印を押す演出もあった。
◎それから37年たった今年4月29日、周南市文化会館で中山美穂コンサートツアーが開かれて、この「50/50」も歌われたという。まさかその年の暮れに帰らぬ人になるとは…。
◎中山さんがデビューした1985年は浅香唯、網浜直子、井森美幸、斉藤由貴、本田美奈子、松本典子、南野陽子、森川美穂、森口博子、芳本美代子といったハイレベルなアイドルを生み出した年だった。外務大臣政務官の生稲晃子参院議員が所属した「おニャン子クラブ」もこの年に誕生している。本紙の創刊もこの年だ。
◎周南地域に無縁ではなかった中山美穂さん。彼女の歌声や笑顔はこの地域でもファンの心の中に永遠に生き続けることだろう。ご冥福をお祈りしたい。
(山上達也)
