コラム・エッセイ
根を下ろして「熱く!厚く!」
周南漫歩◎思い返せば選挙取材に明け暮れた1年だった。4月の下松市長選は1月から現職の国井益雄氏と新人の井川明美氏による“骨肉の争い”が展開された。5月には30議席を40候補で争う周南市議選があった。
◎秋になると衆院の解散総選挙になった。選挙区が拡大した山口2区は全国の注目区に浮上。僅差で自民前職の岸信千世氏がせり勝ち、僅差で敗れた立民元職の平岡秀夫氏は比例復活当選して、2区には2人の衆院議員が誕生した。
◎その投票日は光市長選と光市議選の投票日と重なり、光市ではトリプル選挙が展開された。16年ぶりの新市長に芳岡統氏が当選、市議選では新人が18人中3人を占め、女性議員は4人に増えた。
◎激戦の割にはどの選挙も投票率が低いのが残念だった。選挙では候補者だけでなく有権者も試される。かつて松下幸之助氏が言った「国民はみずからの程度に応じた政府しかもらえない」の言葉を、私たちはかみしめる必要があるだろう。
◎2025年、令和7年はどんな年になるのだろう。筆者にとっては入社30年の節目の年でもある。この地域にしっかり根を下ろし、熱く厚く取材する新年の目標にしたい。読者の皆さんも、どうかよいお年をお迎えください。
(山上達也)
