コラム・エッセイ
【光】「人生に正解はない」
周南漫歩◎高校の全日制課程の卒業式以上に感激するのが定時制課程や通信制課程の卒業式。光高では最後となる定時制の卒業式を取材したが、聖光高では生徒数が増え続ける通信制の卒業式に立ち会えた。
◎「人生に正解はありません。世の中の正解にとらわれるのではなく、自分自身の正解を見つけて自分らしい人生を楽しんでください」と述べたのは、1年前に聖光高通信制を卒業したばかりの清水祐希市議(38)だ。清水さんは現在、県高校定時制通信制教育振興会の理事を務めている。
◎清水さんは18歳で下松工高を自主退学し、ミュージシャンの道に足を踏み入れた。21歳で会社を立ち上げ、34歳で光市議に初当選した。そんな彼は「まちづくりに必要な専門知識を大学で学びたい」と志を立て、「高卒」となるべく聖光高通信制に編入学した。
◎彼は「20歳も年の離れたおじさんが、みんなの輪の中に入れるだろうか」と不安だったそうだ。しかしそれは杞憂で「年の離れた皆さんとの学びはとても新鮮で、そんな非日常を心から楽しみ、人生の中でかけがえのない1年になった」と振り返っていた。
◎そんな「新鮮」な「非日常」こそ、自分のペースで学習を進めたり、学び直しを後押しする大きな力ではないだろうか。働きながら勉強でき、事情を抱えていても無理なく学べる通信制や定時制の意義は、これからさらに高まる気がしてならない。
(山上達也)
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