コラム・エッセイ
【下松】夢に「記者」「アナウンサー」なく
周南漫歩◎「子どもは社会の鏡」とはよく言ったもので、澄んだ子どもの瞳にこそ地域や社会の姿が映し出される。下松市内の小学校で開かれた「10歳の集い」で児童一人ひとりが披露した「将来の夢」にもそれは現れていた。
◎140人近くの児童が発表した夢の中には「ロケット発射指揮者」のように大人でも思いつきにくい夢もあってびっくりした半面、「新聞記者」や「アナウンサー」のように報道系の職業を夢に掲げる児童はゼロだった。
◎それもそうなのだろう。新聞を購読する家庭が減り、家の中で新聞を読んだり話題になることが少なくなってきたようだ。ニュースにしてもテレビよりもネットで接する機会が増え、家族団らんでテレビを見るのは、もはや「昭和の昔話」と化しているのかもしれない。
◎私たち新聞やテレビも「昭和の昔話」の彼方に消えないためには、どうしたらいいのだろうか。身近で安心でき、信頼される報道が今だからこそ求められていることを、ネット全盛時代が私たちに教えてくれているのかもしれない。
(山上達也)
