コラム・エッセイ
マッチがすれない!
周南漫歩◎もはや「マッチ」は昭和の遺物なのか。下松市笠戸島で開かれた下松中1年生の「笠戸島研修」で魚を焼く炭に点火する際、マッチをすったことのない生徒が続出。周囲の先生や大人に「マッチのすり方」を習う事態になった。
◎筆者も取材中に生徒から「先生、マッチでどうやって火をつけるんですか」と聞かれた。筆者は先生でも何でもないが、生徒からは「先生」に見えたのだろう。先生ではなく記者であることを説明した上で、すり方を教えてあげた。
◎生徒は飲み込みが早く、すぐにマッチで火をつけられるようになったが、火が着くと驚いてマッチごと放り出す生徒もいた。多分「火は怖い、危ない」という意識だけが先行したのだろう。
◎理科の実験でマッチを使う機会がなくなったのだろうか。家庭でもオール電化で火自体を見る機会がなくなったのか。そういえば店頭に並んでいたマッチを最近は見なくなったし、昔はよくあった「ラウンジ○○」など飲み屋の名前入りのマッチ箱も近年は見ることがなくなった。
◎マッチをすれるようになると手指の力加減が学べる上に、火の怖さや正しい扱い方が身につく。家庭や学校でも、安全な環境でマッチのすり方を子どもに教えることは、これから大切になってくるのではないだろうか。
(山上達也)
