コラム・エッセイ
彼岸花の観賞
ちょこっと豆知識 立入塾庭先に数輪の白い彼岸花が咲くようになりました。不思議に思って家の者に尋ねてみると、散歩中に白い彼岸花が咲き誇っているのをたまたま見つけ、その家の方にお願いして一株分けてもらったとのことでした。庭に彼岸花と言うのはあまり良い気はしませんでしたが、毎年季節の移り変わりを教えてくれる孤高の花の開花が今では待ち遠しくなっています。
彼岸花は開花が近づくと地中から茎を出しつぼみを着けます。その茎には枝や葉が無いので突然地中から花が出てきたような錯覚を覚えます。また、球根にアルカノイドと呼ばれる毒を含んでいる事はよく知られていて、田畑や墓をモグラやネズミ等の小動物(ミミズや虫も)から守る為に、意図的にその様な所に多く植えられていたことからも、不気味な花のイメージが定着しています。地方によっては、幽霊花、蛇花、地獄花、死人花とも呼ばれ忌み嫌われていました。しかし、その花は情熱的で美しく、また白や黄色い花のものあり、近年観賞用として注目を浴びるようになって来ました。彼岸花自体は種を作らず株で増えていくため、花ごとの変化はほとんど見られませんが、コヒガンバナと呼ばれる変種は種を作り交配が可能となり、色や形が異なる花が園芸用に改良され人気を得ています。
近年、彼岸花の群生地は人気の観光スポットとなりつつあります。山口県との県境近く島根県の吉賀町の「ひがん花の里」は毎年ドライブついでに寄ってみたくなります。六日市や柿木村あたりは絶好のドライブコースです。県内では山口市小鯖にある鰐鳴八幡宮(わになき八幡宮、別名小鯖八幡)が人気です。神社は長閑な田園風景が広がる地区にあり、普段は訪ねる人も多くありませんが、彼岸花の季節になると多くの見学者で賑わいます。社へと続く参道の両脇は埋め尽くされた赤い花(ほんの少しだけ白い花が混ざっている)で燃えているように映り本当に圧倒されます。そして私はいつも帰りに美味しい団子を買うため近くの道の駅に寄り道します。
(立入塾 周南市開作北819-7 TEL.0834-25-4553)
