コラム・エッセイ
宴のあとさき♫
随想 猫の目 吉原 雍《ポチの大型連休》
会社勤めをしていたころ、大型連休や飛び石連休が僕は大好きだった。
「サラリーマンは首輪をつけた飼い犬のポチ」
と思っていた僕はいつもこう願っていた。
「休みが増えたら、首輪も鎖も外して草原を走り回りたいワン♫」
今年も4月末から5月初め、多くの人がポチになってワンワン走り回ったことだろう。
その一方で「毎日が日曜日」の僕たち元ポチ族は、人影が消えた町なかを、当てもなくうろついたワン。
《連休は黒船のお陰》
あれは40年くらい前かな、日本経済が日ごとに成長していたころ。
欧米の経済界が危機感を感じて日本にケチをつけ始めた。
「我々は大型連休でレジャーや海外旅行を楽しむ。
だが日本の労働者はその間も働いている。低賃金で。
そうやって安い商品をいっぱい作って売って、欧米と競争するのは不公平だ。
労働時間をもっと短くし賃金をもっと上げて競争すべきだ。
そうしないと締め出すよ」
まるでかつての労働組合と会社の団体交渉みたい(笑)
だが昔から欧米の黒船に弱い日本人は敏感に反応した。
今では年間休日数はもう欧米並みかもね。
《だが給料はまだ低い》
今年の春闘でも岸田首相が経団連に「もっと賃上げして物価を押し上げて」と要望していた。
面白いね。保守系政府が賃上げと物価高を訴える。
これが修正資本主義かな。元の理屈は違っても、組合や野党の主張を、サッと横取りだか先取りだかする感じ♫
《判断基準》
判断基準というのは環境に応じて変わるものと僕は思っている。
だが、最近は環境と言うか世の中がクルクル変わり過ぎ。
だから固定概念にこだわっていると、新しい時代、世相、若者、考え方について行けなくなる。
特にここ数年のコロナ禍と、この数か月のウクライナ侵攻で混乱して、まだ頭が整理できない。
コロコロ変わり過ぎるのも困るけど、難しい。
《コロナ解禁?》
2年半続いたコロナ禁足令が全国的に解禁?されたお陰で、大型連休と自由ポチが実現した。
ある快晴の日、周防大島まで海沿いに走ったら往復ともスイスイ、海景色のきれいだったこと。
柳井で食べた寿司、ジャムズガーデンのお茶、東和町のソフトクリームのおいしかったこと。
《宴の後》
さてこんな楽しい宴の後、コロナが息を吹き返さないか心配。
そしてロシア。さっきプーチンが演説したが、まだ侵攻を続ける気か、世界中が不安。
《最後に三匹の猫》
「八十路過ぎ 減りし頭髪 立夏風(かぜ)」
どうぞお越しを♫
(ギャラリー三匹の猫)
